私のアナログレコード・プレーヤーは、まだ現役で活動中で、そのプレーヤのカートリッジには、モデルの前期に発売されたAT33MLを採用しています。
そんなところ「AT33E」の35周年モデルをリニューアルしたMCカートリッジがリリース。
ちょうど1981年に発売されたAT33Eから35年以上の月日が流れ、35周年モデルの「AT33PTG」が登場。そのモデルで最終販売かと思いきや、今回紹介する「AT33PTG/II」が登場してきました。さすが老舗オーディオテクニカ。
AT33PTG/II 特長
高音質のための素材
新カートリッジ「AT33PTG/2」は、改良型ボロンムクテーパーカンチレバーと振動系を軽量化することによって、徹底的な振動系の軽量化を実現してカートリッジの基本性能の向上と音質を改善。
AT33シリーズ伝統である、2重ダンパーも新たに厳選され、豊かな低音域の再生を実現しています。
長時間再生の耐久性
モデルAT33ML頃から採用されている高性能で長寿命なマイクロリニアスタイラスは、曲率半径が小さく、レコードの内周でも歪みが少なく伸びやかな高域の再生が可能にしています。
また、磨耗寸前まで線接触形状が変わることなく、平均1000時間前後使用可能。ネオジウムマグネットとパーメンジュールヨークが最大エネルギー積、BHmax:50[kJ/m3]のネオジウムマグネットと、ヨークには高い飽和磁束密度を持つ、優れた磁性材料のパーメンジュールを採用しました。
忠実な音源ピックアップ
コイルに伝送方向に結晶粒界を生じないPCOCC(単結晶状高純度無酸素銅)を採用し、よりピュアな伝送が行え、左右チャンネルのそれぞれに円筒状(ワイドレスポンスのデュアルムービングコイル)を配した独自の構造により、優れたセパレーション特性を備えるとともに、クリアできめ細かい音質を表現、不要な振動を抑えるVCモールド、チタン酸カリウムを配合した硬質合成樹脂で高強度、高酸化を実現。剛体化設計に徹底した強靭なボディが特徴で、アルミ合金をベースに硬質樹脂で寄生共振を抑えて、クリアな音を再生することができます。
レコードの溝に刻み込まれた音源を余すところなく再生する、進化し続けるカートリッジの発売は、11月19日からで価格は60,900円(税込)です。
テクニカルデータ
- 型式
- MC型
- 再生周波数範囲
- 15~50,000Hz
- 出力電圧
- 0.3mV(1kHz、3.54cm/sec.)
- チャンネルセパレーション
- 30dB(1kHz)
- 出力バランス
- 0.5dB(1kHz)
- 針圧
- 1.8~2.2g(2.0g標準)
- コイルインピーダンス
- 10Ω(1kHz)
- 直流抵抗
- 10Ω
- 負荷抵抗
- 100Ω以上(ヘッドアンプ接続時)
- コイルインダクタンス
- 22μH(1kHz)
- スタチックコンプライアンス
- 40×10-6cm/dyne
- ダイナミックコンプライアンス
- 10×10-6cm/dyne(100Hz)
- スタイラス
- 無垢マイクロリニア針
- カンチレバー
- ボロン無垢テーパー
- 垂直トラッキング角
- 23°
- 外形寸法
- H16×W16.6×D26.5mm
- 質量
- 6.9g