りんご酒『シードル』ビタミンとミネラルが豊富【美容・美白効果】

おすすめシードル 日本 飲み方[美容・美白効果]

スパークリングワインにはリンゴを原料として作られた『シードル(cider)』があります。日本では馴染みが薄いかもしれませんが、海外ではアップルワインとも呼ばれて多くの人に親しまれています。

シードルは美味しいお酒ですが、ただ味が良いだけでなく身体の役に立つお酒であることが研究で分かってきました。



シードルとは

シードルの語源は「果実を醗酵させてできた酒」を意味するラテン語『シセラ(Cicera)』から来ています。

誕生は〈11世紀〉ごろのフランス・ノルマンディ地方。現在、生産量が多いのはイギリス。そのほかはフランス、ドイツ、スペイン、スイスと続いています。
近年はフランスが生産するシードルを参考にして、リンゴを丸ごと搾った果汁を使用し、糖類・香料・着色料無添加の『国産リンゴ100%シードル』なども流通しています。

原料と製造


海外製造のシードルに使われるリンゴは、日本の品種とくらべサイズは一回りほど小さく皮が厚い特徴があります。製造用の原料に選ばれる品種は、辛味や渋味など様々な種類のりんごを数十種類以上ブレンドされて各社の味を決めています。

原料に選ばれる小振りなリンゴは、ポリフェノールの含有量は、普通の大きさの品種より5倍以上を高くシードルの特徴の一つになっています。

成分

シードルには豊富にビタミンと、その他にもカリウム、亜鉛、マグネシウム、リン、ナトリウムといったミネラルも多く含まれています。また、美容と健康に嬉しい効果をもたらす、アミノ酸が豊富なポリフェノールを含んでいます。

これらの成分は、抗酸化作用によって動脈硬化を防止したり、抗アレルギー作用でアレルギー症状をおさえる効果があるようです。さらに、メラニンの生成を防いで皮膚の美白をたもちます。

『ポリフェノール』は、赤ワインに多く含まれているので美容に飲みたい方も多いでしょう。しかし、ワインはアルコール度数が高いため、頻繁にたくさん飲めるものではありません。ところが、多くのシードルはアルコール度数が低いうえに、リンゴの爽やかな甘味によって非常に飲みやすく、そのほかのビタミンやミネラルの補給にも優れています。

このように、アミノ酸が豊富なうえに低めのアルコール度数だから、身体に負担をかけず楽しめるのは、ワインより『シードル』になりますね。



りんごポリフェノールの効果


ポリフェノールが多くふくまれるシードルは、美容と健康に役立つ素晴らしいドリンクですが、実験・研究によって効果は証明されているのでしょうか?

美白効果

りんごに含まれる『エピカテキン』『カテキン』『クロロゲン酸』『ケルセチン』などの複数のポリフェノールは、紫外線によって皮膚層に生み出されるシミやソバカスの原因となるメラニン色素の生成を抑制。また、お肌の大敵である紫外線をカットする作用があり、美白効果が期待できます。

これらの効果は人の臨床試験によって確認されています。

老化をふせぐ

『りんごポリフェノール』は強い抗酸化力をもっており、老化の原因となる活性酸素の除去することができます。

この活性酸素とは、体内に入ってきたウイルスを攻撃する働きをしてくれるので、病原菌から身体を守るためには必要不可欠です。ところが、紫外線やストレスを受ける影響にいると活性酸素が多く体内に発生することがあります。すると正常な細胞まで攻撃してしまうため、身体の老化を促進させたり、疾病の要因になることがあります。

そのほかの効果としては、老化抑制遺伝子を活性化させることで若さを保つ作用があるといわれています。

動脈硬化をおさえる

りんごポリフェノールは、消化吸収を抑えるなどの作用によって、血中中性脂肪低下や脂肪蓄積の抑制(抗肥満)の効果を発揮。そのほか、動脈硬化をおさえ血管を正常に保つ可能性があるそうです。

脂肪燃焼と排泄

体内の脂肪蓄積を低くします。脂肪の吸収をおさえ排泄をスムーズにします。そのほかには、肝臓内での脂肪生合成おさえ脂肪燃焼しやすくします。

アレルギーを抑える

アレルギーの原因となる物質をおさえることが実験結果で証明されており、アレルギーによる免疫反応を抑制して症状を緩和させる作用があります。

ペクチンによる効果

市販されるシードルの全てではありませんが、シードルによっては『ペクチン』がふくまれる場合があります。

通常『Keeving(キーピング)』といった清澄処理をしているシードルでは、ペクチンを取りのぞくことでスッキリとした質の高い味わいに仕上げています。ただ、昔ながらの製造方法で生産している濁り酒のようなシードルでは『澱(オリ)』があるため、その成分の中にペクチンが残っている可能性があります。

このペクチンには、不溶性と水溶性の両方あり、水溶性のものはリンゴや柑橘類の皮などに多く含まれています。
ちなみに、食物繊維にも水溶性と不溶性があります。不溶性の食物繊維は水分摂取が少ない生活をすごしている人にとっては便秘気味になることがあります。そのため、便秘気味な人はなるべく水溶性の食物繊維を心がけて食べるのが良いでしょう。

さて、ペクチンにも不溶性と水溶性の両方があります。この水溶性のものは、リンゴを含めた柑橘類の皮などに多く含まれており、便秘などの症状を改善させていきます。



日本で買えるシードル


これらの情報を見ていくと、シードルには身体にいい要素が多く含まれていることが分かりました。

私がビールではなくシードルを多く飲んでいる理由は、スパークリングワインが好きなことと、フルーティーなシードルの味が非常に気に入っています。そのほか、原料のリンゴ以外に糖類不使用ということもあり爽やかな甘さと独特な後味も好きです。また、アルコール度数が低いこともあり気軽に飲めるところも良いですね。