【Vブレーキシクロ】GIANT TCX 0 阿蘇サイクリング

シクロクロス Vブレーキ交換 レビュー[GIANT TCX 0]

4月から6月の梅雨入りまで、ちょいちょいサイクリングしてはいましたが、とくに記事にしていませんでした。しかし、ここはサイクリングブログなので、ゴールデンウィークに走った阿蘇カルデラ一周サイクリングを文章に起こす事にしました。
GIANT TCX 0と根子岳
時は5月5日、子供の日。天候は快晴で風はおだやか。

阿蘇カルデラ一周のルートは、観光マップでおもに紹介される主要道路を走行。距離にすると、だいたい80km(出発点から)くらい。ちなみに、カルデラの面積いっぱいに広がったルートを走れば100kmは超えます。今回は写真を撮りながらのフォトサイクリングなので、短いルートを走ります。
GIANT TCX 0 / ULTEGRA
使用するバイクはシクロクロスの『GIANT TCX 0』。このバイクでは、ドライブ系を全てSHIMANO / ULTEGRAに換装。フロントチェーリングはシクロクロスに対応させた6800 CX11 (46/36t)。リアディレイラーはRD-6700 GS。リアスプロケットには30Tのギアカセット『ULTEGRA CS-6700 (12-30t)』を装着して脚への負荷を低く抑えています。


GIANT TCX0

コンパクトVブレーキ『SORA BR-R353』
また、このTCX 0では、ブレーキパーツを標準のカンチからコンパクトVブレーキ『SORA BR-R353』に換装しており、ブレーキ制動力を格段にアップさせました。ただ、コンパクトVブレーキはSTIレバー非推奨なので、詳しくは関連記事『シクロクロスのブレーキをカンチからミニVブレーキへ換装【その1】』をご覧下さい。

そんなこんなの前置きをしつつも、バイクは阿蘇平野と上がっていきます。今回のアクセスには国道57号線を利用。GWの交通渋滞は特に目立った大渋滞はなく、自動車も比較的スムーズに阿蘇方面へアクセスできていました。
長陽駅のカフェ『久永屋(ヒサナガヤ)』
阿蘇へ上がったところで、まずは南阿蘇鉄道の長陽駅に立寄ります。
長陽駅には、土日祝日だけ開店するカフェ『久永屋(ヒサナガヤ)』が併設され、シフォンケーキにコーヒーと紅茶が楽しめる。この日もホーム側の客席までお客さんでいっぱい。まだまだ先は長いのでケーキを楽しむのを我慢して先に進むことに。
快晴の南阿蘇と田園
長陽駅をあとにして昔のメインルートである村道を走行していると、南阿蘇鉄道のトロッコ列車が田園の中を通過していきます。この日は雲ひとつない晴天で、遠くにある田園や山々まで綺麗に望める観光日和。トロッコ列車では、さぞ絶景の南阿蘇が堪能できたでしょう。
日本一長い駅名『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』
そうこうしながら村道を走っていると、日本一長い駅名でもある『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』へ近づいたので、駅を一望できる場所へ立寄ります。10角柱の形をした駅は無人駅で、待ち合わせのための部屋があるだけのシンプルな駅。この駅辺りから東の高森へ向けて美味しい南阿蘇湧水群が多数点在します。
鉄橋の下が湧き水『寺坂水源』


この駅のすぐ近くには、線路鉄橋の下が湧き水という珍しい『寺坂水源』があります。湧水量毎分5トンなので、いつでも新鮮な湧き水が汲めます。
南阿蘇鉄道『中松駅』
南阿蘇の駅をふたつ訪れたので、ついでに、もうひとつ『中松駅』にも立寄ります。
中松駅のデザインは、ちょっとモダン的建築。こちらの駅には『南阿蘇一心庵』という蕎麦屋さんが併設され、こちらも土日祝日の営業をしています。

寄り道もそこそこに、南阿蘇鉄道と並走するように高森町へ向けて村道を走ります。

今回のサイクリングで利用している村道。阿蘇の立野から長陽にアクセスして中松くらいまで標高差の少ない上り下りがありますが、そこから高森町までは平地が多いので、はじめのほうで少し頑張れば後は楽々です。ただ、道幅は狭く脇道からの合流ポイントが多いので、巡航スピードは落としてノンビリいきましょう。
また、村道より標高の高いところに延びた現在のメインルート『国道325号線』は、ひろい歩道と綺麗な路面の車道。標高差の大きい上り下がり何カ所かありますが、巡航スピードを上げたいなら、こちらのルートが走りやすく安全です。沿道のショップやコンビニも325号線が断然多いです。

さて、話をサイクリングへ戻します。
南阿蘇の水田
湧き水で有名な白川水源あたりから、たくさんの水田に水が張られています。南阿蘇ではこの時期になると田植えがはじまり、みずみずしい情景に出会えます。なので、幾度も立ち止まってはカメラのシャッターを切ってしまうので、自転車はなかなか前に進みません。
高森町へつづく直線村道
時間の経過がはやいので、ここから真面目にペダンリングを再開。昼過ぎからの出発なので、寄り道ばかりしていると遅い帰宅になりそう。ということで、高森町へ到達しても高森駅はパスして、国道265号線を北上しながら箱石峠をめざします。
高森町・らくだ山
国道265号線に入ってすぐに右側に『らくだ山』。



『月廻り温泉館』の公園
そして、左側に『月廻り温泉館』の公園が見えてきます。このあたりは食事どころ(地鶏、田楽、高なめし、うどん、そば等)が集まっているので、休憩やエネルギー補給にピッタリ。また、らくだ山の他に阿蘇連峰(根子岳ふくむ)が一望できるビューポイントです。

昼前に食事を済ませている私は、月廻り公園あたりは写真だけ撮ってスルー。箱石峠へ向けてゆるやかな勾配をユッタリと上がっていきます。
高森町河原・国道265号線【前方に根子岳】

ルート前方に根子岳が望めるころには勾配が徐々にきつくなり、ギアはインナーローあたりを選択。ペダリングは、シッティングとダンシングを組み合わせて脚筋への負担を分散。また、登坂に備えたリアスプロケットの30tが使えるので随分と楽です。
はじめの登りルートを上がった後には、峠までは数回の上り下りがありますが、いずれも高低差が少ないのでスピードをのせて巡航できます。
箱石峠から望む根子岳
そして、左側に根子岳が見えてくるころに箱石峠へ到着。春に芽吹いた緑が少しずつ大地を覆い始めており、夏頃には一面が草原になります。根子岳の麓を縫うように延びる国道265号線。右方向へ下っていけば、阿蘇一の宮地区の国道57号線へ到達します。

ここからは、一の宮まで延々の下り。シクロクロスのカンチブレーキだとスピードを抑えるのには一苦労ですが、TCX 0にはコンパクトVブレーキを備えているので、高い制動力を発揮。高低差のあるタイトコーナーでも精神的に余裕が生まれ、下りを走るが楽しいです。

ちなみに、峠から一の宮までの下ったルートは、熊本サイクリング協会が開催する『サイクルマラソン阿蘇望』では逆に上っていくわけですが、勾配がきつく広大な景色を堪能できないので、いまだかつて一の宮から上ったことはありません。いつかチャレンジする…かも?
阿蘇神社の門前町
さて、ここまでペダリングしてきたら小腹が空いたので、阿蘇神社の門前町商店街に寄り、馬肉コロッケとシュークリームでカロリーチャージ。
根子岳と阿蘇高岳
残すはフラットなルートだけなので、GW渋滞中の車の横をリラックスモードで抜きながら帰路につきました。全行程に掛かった時間は、撮影や休憩時間込みで6時間くらい。シクロクロスバイクを使用したことを考えると結構ユッタリとしたサイクリングでした。

また、今回のサイクリングでは、登坂を楽にするために採用したドライブ系のローギアード化と、強力な制動力をもつコンパクトVブレーキのフィーリングを、充分に確かめることができた有意義な一日でした。

[cxlb]