2016 Toughroad SLR1 レビュー《2:実走》

Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
GIANT(ジャイアント)がリリースした軽量アドベンチャーバイク[Toughroad SLR 1]のフィッティングが完了したので実走レビューです。前回〔Toughroad SLR1 レビュー《1:詳細・重量》〕の記事。

ちなみに私が購入した[Toughroad SLR 1]のサイズは〈XS(430)〉。メーカーが公表する適応身長は〈160〜175センチ〉になっています。私の身長は〈166センチ〉で、典型的な日本人体型であるため腕と足の長くありません。

Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
フィッティング済んだバイクを見てもらうと分かりますが、シートポストの高さは特に高くないですね。数値にすると、クランク(BB=ボトムブラケット)の中心からサドルの天辺までの長さは約650ミリです。
ハンドルとステムは、もう少し低い位置にセットしたいのですが、この辺りは部品交換しなければ対応できないので後日換装になります。



Toughroad SLR 1の実走

Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
実走前の空気圧チェックは重要。グリップや乗り心地といった走りを大きく左右します。

2016年のToughroadには[MAXXIS MAXLITE SPEED 29×2.0]が装着されています。このタイヤの推奨空気圧は〈2.5〜4.5 ber〉。私は、色んな路面を走ってみてフィーリングが良かった〈約2.0 ber〉設定。ちなみに私の体重は〈約56キロ〉です。

加速/巡航/登坂

スタート・加速

まずはターマック(舗装路)から走り出します。
スタートからの走り始めでは、ホイール回転に少しモッサリ感がありますが、ホイールが回り始めればバイクが勝手に進みだすような素早い加速が始まる。タイヤがセミスリック状で抵抗が少ない要素もあるのですが、この加速は26インチホイールのセミスリックとは明らかに違う。
Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
後輪の変速ギア(カセットコグ)は最大〈36T〉の歯数が使えるため、坂道発進や荷物を積載した状態でのスタートもスムーズでしょう。


巡航

Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
巡航性能はロードバイクほどの高速域は出せませんが、クロスバイク同様に優れています。また、少々の向かい風などは29インチホイールとタイヤの回転しようとする慣性に助けられるため非常に楽。
Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
巡航時のスピードアップは、ペダリングにたいして若干トルクの上乗せをするだけで完了する。その増速したスピードを維持するのもホイールとタイヤの特性なのか、さほど難しくありません。これらは特徴は、ロングライドでは非常に頼もしい長所となり、思いのほか距離を稼ぐことができるでしょう。

次はバイクをグラベル(砂利道)へ入れてみましょう。
Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
ダートロードに入ると『Toughroad(タフロード)』のバイク名のとおり、進路の砂利が少々大きくても直進安定性は優れており”ハンドルが振られる”といったヤワな部分は見せずルートを直進します。それよりも砂利を踏んでしまうと、たまに小石を豪快に弾き飛ばすシーンが何度かあったため、集団走行時は注意が必要かも。

というわけで、グラベルでの巡航性能は素晴らしい。
Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
バイクが安定しているおかげでクランクを回した分だけ速度へ換えてくれます。ただし、リジッドバイクゆえに、路面からのキックバックはシッカリ伝わるので、ギャップやウネリに対してはライダーが上手に対応する必要があります。
グラベルロードでタイヤ空気圧を高い設定にしていると、グリップ不足や身体疲労の度合いが大きいと思う。走行ルートによって空気圧を調整するのがベストでしょう。
Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
ちなみにToughroadは、クロスバイクと違ってリジッドMTBのようなフレーム剛性をしているため、ある程度のオフロード走行は可能。ギャップをうまく避けて走れば、野や山のフラットシングルトラックも走破できます。ただし、大きいジャンプにはフロントフォークなどが対応していないため禁止。


登坂

日本は欧米の地形と違って、狭い範囲でも地形の高低差が大きい地域が少なくなく、さっき下ったばかりなのに直ぐ勾配のある坂道を登坂しなければならないロケーションが多々あります。
Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
そのような地形をロードバイクのギア比で走るのは脚力的にも大変なのですが、Toughroadにはワイドレンジのギア比を採用しています。
フロントチェーンリングが[42-28T]、それにリアのギア(カセットスプロケット)が[11-36T]とMTB並みにワイドであるため、勾配6〜7%の坂道でもフロントチェーンリングはアウターのままで坂を上がることが難しくありません。
Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
ただ、Toughroadはアドベンチャーバイクであるため、前後キャリアに荷物を積むことを前提に設計しています。そのため、バイクに重量20〜30キロの荷物を積載したうえに勾配10%位のルートを含めた長旅をするなら『SLR 1』のギア比でも厳しいかもしれません。もし装備的にSLR 1が欲しいのであれば、後々小さい歯数[38-26T]などのフロントチェーリングへの変更を検討してもいいと思います。
Toughroad SLR 1【2016年モデル・ 評価】
とりあえず、高い勾配の実走登坂でも良好なフィーリングが得られたことで『貧脚の29e登坂は大変…』という固定観念がなくなりました。

今回は、基本的な走行についてインプレ致しました。次回は、実走しながらハンドリングとコンポーネントの操作性をチェックする〔Toughroad SLR1 レビュー《3:操作性》〕になると思います。



タフロード長期レビュー

スポーツ自転車は、買ったあとも意外と手を加えることがあります。基本は、細かく身体に合わせたり(フィッティング)。さらに、自分の求める走り方に部品を交換したり、より軽快に走行できるよう軽量化したりと、乗り手に好みに合わせたアップデートができます。

タフロードは軽量化すればクロスバイクのように高速に走れ、グリップの良い太いタイヤをはかせれば悪路も走れ、荷物を積載すればロングツーリングも可能です。また、ドライブトレイン(変速機・ギア)を変更すれば脚力と走行フィールドに最適化した走行も可能です。

そのような多彩な方向性に対応できることを Toughroad で実施して『GIANT Toughroad 長期レポート』として長期レビューします。

GIANT Toughroad 長期レポート



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