これから見れる 次いつ[年間流星群カレンダー]

【流星群 2023 – 2025】流れ星鑑賞のすすめ

これから見れる 次いつ[年間流星群カレンダー]
『天体観測』はかならず機材をそろえる必要はなく、簡単な知識から始める星空ウォッチングがあります。とくに流星群観測は、のんびり夜空を眺めながら流れ星を楽しむだけで、身も心もリラックスできるでしょう。

また、流星群観測が気に入ったなら、星座の物語に想いをはせながら、星の位置をおぼえていくのも楽しいですよ。




流星群ウォッチング

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眼視観測とは

眼視観測(がんしかんそく)は、天体観測機材を使用せず、人の目で流星群を観測・鑑賞することです。

眼視観測
天体を肉眼で確認しつつ、数量的なものや流星の発光点や消滅点位置を記録。天体機器は使用せず、目撃した観測を情報として残します。
眼視鑑賞
天体を肉眼で楽しむ天体ウォッチング。流れ星を待つ間は、目標方向の星座を鑑賞。純粋に星を眺めるだけなので、気軽に始めてみましょう。

三大流星群

毎年定期的に多くの流星が出現する流星群を『三大流星群』と表現しています。この3つの流星群は「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」です。

しぶんぎ座流星群〈12月28日~01月12日〉
しぶんぎ座流星群(Quadrantids)は、年末年始にかけて流星を見せてくれる天体イベント。流星出現のピークは1月4日ごろなので、忙しい正月三ヶ日が明けてから一息いれる気分で楽しめます。
しぶんぎ座流星群は、毎年1月3日ごろから流星出現ピークを迎えますが、その最盛期の期間は数時間程度と短いため、ピーク時刻が昼間になるか夜間になるかは、その年によって変化するので、毎年が鑑賞日和にはなりません。


〈流星出現ピーク:1月4日ごろ〉

ペルセウス座流星群〈7月17日~08月24日〉
ペルセウス座流星群(Perseids)は、夏の天体イベントとして有名で、多くのメディアにも取りあげられる夏の風物詩。日本ではちょうど夏休み・お盆連休と重なるため、多くの団体・施設・地方自治体などが星空鑑賞会を開催します。
ペルセウス座流星群は、流星出現数が非常に豊富なうえ明るい流星が多いので、初めての天体鑑賞にはオススメ。また夏の夜の時間帯ということもあり、他の流星群鑑賞のように凍える心配はありません。鑑賞場所によっては虫の対策が必要になるくらいです。


〈流星出現ピーク:8月13日ごろ〉

ふたご座流星群〈12月04日~12月17日〉
ふたご座流星群(Geminids)は、一晩で出現する流星数としては年間最大の流星群。天候や観測時間帯の条件が良ければ、一晩で500個以上の流星を確認できます。これは1時間あたりの出現数に換算すると40個〜60個となり、さらに過去には100個以上も確認されています。
ふたご座流星群の流星も明るいため、初心者の天体鑑賞にもオススメです。


〈流星出現ピーク:12月15日ごろ〉



ペルセウス座流星群:方角と条件

2022年『ペルセウス座流星群』の日本における観測条件は 良くなく 見える流星の数は、例年よりもだいぶ少なくなりそう。

ペルセウス座流星群:星図

見る方角と観測条件[ペルセウス座流星群 星図]

ペルセウス座流星群:観測情報

観測条件 2022年のピーク(極大)は、日本時間で8月13日 10時頃、前後数時間にわたって非常に多く(1時間あたり50個前後)の流星が確認できると予測。なお、普段より目立って多くの流星を見ることができるのは、11日の夜から13日の夜までの3夜。
月齢 月齢15:満月なので月明かりを視界に入れないよう、見る角度をかえて観測しましょう。
極大時刻 〈2022年8月13日 10時頃頃〉極大時刻は日本時間でピークは13日の日中です。
見る方向 流星はペルセウス座を中心として出現。ペルセウス座流星群の放射点は、午前3時ごろに真上からやや北東方向にあります。
ただ、流星は夜空一面にの出現するので、雲がなければどの方向を見てもOKですが、2022年は月明りがあるので月を避けて見ましょう。
オススメ時間帯
(日本時)
2021年は、例年の極大時の2倍以上に達する予想外の活動が観測されました。2022年に地球が同じ位置関係となるのは〈14日深夜23時台〉です。2021年と同じような予想外の極大が起こる可能性は高くはありませんが期待してみましょう

ふたご座流星群:方角と条件

2022年『ふたご座流星群』の日本における観測条件は 良い条件 となります。厳冬向けの防寒ウェアで天体鑑賞してください。

ふたご座流星群:星図

見る方角と観測条件[ふたご座流星群 星図]

ふたご座流星群:観測情報

観測条件 2022年のピーク時刻は日本時間では深夜早朝ですが、深夜には下弦前の比較的明るい月が昇り、月明かりの影響があります。そのため、月が高く昇らないうちの夜半前の時間帯の観察がおすすめ。全体的な観測条件としては良好。
月齢 月齢 14
極大時刻 予想極大時刻は12月14日22時頃
おすすめ時間帯
(日本時)
12月14日22時前に地平線から月が昇ってきますので(東京の場合)、月が高く昇る前の21時から真夜中0時頃が観察におすすめ。また、極大前日の12月13日夜から14日明け方は、一夜を通じて、空の暗い場所で1時間に15個程度の流星が見られるものと予想されます。
見る方向 ふたご座流星群の放射点だけでなく、どちらの方向にも現れるため、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。

しぶんぎ座流星群:方角と条件

2022年しぶんぎ座流星群の日本における観測条件は 4日未明が好条件 です。

星図

見る方角と観測条件[しぶんぎ座流星群 星図]

観測情報

観測条件 1月3日は新月となり、月明かりの影響を全くうけずに観察ができます。近年まれに見る絶好の観察条件です。
月齢 〈月齢1〉と月明かりなく流星観測に好条件。
極大時刻 ピーク時刻は6時と、明け方と空が明るくなる時間帯で好条件ではありませんが、月齢1と暗いため3日夜半前から4日未明にかけてがオススメ。また、ピーク前後の数日でも多くの流星が見えます。
見る方向 流星の出現位置は『北東』を中心に放射状に広がります。流星は広い範囲で見えます。今年は月明りがないので、どの方向を見ても観測できるでしょう。
おすすめ時間帯
(日本時)
1月3日夜~4日夜明け。


年間主要流星群カレンダー

流星群とは、夜空のとある中心から放射状に広がるように出現する多数の流星のことです。

流星群の出現は、毎年同じ時期に見れる定常群と、数年~数十年おきに活発に出現する周期群、突然出現する突発群に分けられています。

流星群ウォッチになれていない方々は、毎年同時期に見れる定常群が分かりやすく、星空鑑賞計画も立てやすいでしょう。なお、ピーク日時の予想時刻は過去データから求められている例年のピークを参考に予測しています。

これから見れる流星群のリストとして参考にしてください。

流星群名 活動期間 ピーク日時・月齢
2023 2024 2025
しぶんぎ 12月28日~
1月12日
1月4日12時
(月齢11)
1月4日18時
(月齢22)
1月4日00時
(月齢4)
こと 4月16日~
4月26日
4月23日10時
(月齢2)
4月22日16時
(月齢14)
4月22日22時
(月齢24)
みずがめη 4月19日~
5月28日
5月7日00時
(月齢16)
5月6日06時
(月齢27)
5月6日12時
(月齢8)
うしかい 6月22日~
7月2日
6月28日7時
(月齢10)
6月27日14時
(月齢21)
6月27日20時
(月齢2)
みずがめδ 7月12日~
8月23日
7月31日
(月齢13)
7月31日
(月齢25)
7月31日
(月齢6)
やぎ 7月3日~
8月15日
7月30日
(月齢12)
7月30日
(月齢24)
7月30日
(月齢5)
ペルセウス 7月17日~
8月24日
8月13日17時
(月齢26)
8月12日23時
(月齢9)
8月13日5時
(月齢19)
りゅう 10月6日~
10月10日
10月9日16時
(月齢24)
10月8日22時
(月齢6)
10月9日04時
(月齢17)
オリオン 10月2日~
11月7日
10月22日09時
(月齢7)
10月21日15時
(月齢19)
10月22日21時
(月齢0)
しし 11月6日~
11月30日
11月18日14時
(月齢4)
11月17日20時
(月齢16)
11月18日03時
(月齢27)
ふたご 12月4日~
12月17日
12月15日04時
(月齢2)
12月14日10時
(月齢14)
12月14日17時
(月齢25)
こぐま 12月17日~
12月26日
12月23日13時
(月齢10)
12月22日19時
(月齢22)
12月23日01時
(月齢3)


流星鑑賞に必要な物

流星群ウォッチングに適した星空スポットは、光害の少ない森林地帯や山奥が多く、街中より気温が低くなり寒い場合があります。

天体観測はジックリ時間をかけて夜空を見上げるので、地域によっては防寒対策をシッカリしましょう。寒さに震えながらリラックスした流れ星鑑賞はできません。

まずは、星空観察にふさわしい服装と、持っていくと便利なグッズをご紹介します。

初めの必需品

天体観測は屋外での鑑賞がほとんど。移動用ライト・防寒対策シッカリと。

  • 懐中電灯(鑑賞ポイントまでの移動用)〔Amazon
  • レジャーシート
  • ひざ掛け、携帯カイロ
  • 虫除けスプレーや虫除けリング(夏なら必須)

ジックリ鑑賞したい場合

星空ウォッチングが気に入ったなら、長時間の天体鑑賞でも体に負担をからない、楽々グッズを少しずつ揃えていきましょう。

折りたたみ椅子や簡易ベッドは、折りたたみができるキャンプ用が軽く・携帯性が良く便利。星座早見盤は星座の確認から、流星が出現する範囲となる放射点の位置を確認できます。天体観測用ライトが無い場合は、懐中電灯に赤セロファンを貼付け光量を落として利用しましょう。

  • 星座入門書:星座を見つけよう 〔Amazon
  • 星座の事典〔Amazon
  • 天体観測用ライト〔Amazon
  • 星座早見盤〔Amazon
  • 折りたたみチェア
  • ネッククッション(椅子なら首の負担を軽減)
  • 簡易ベッド(キャンプ用が最適)

双眼鏡、望遠鏡は見える範囲がたいへん狭く観察しづらいため、流れ星鑑賞がメインなら必要ありません。

流星・星を撮影したい場合

ここまでいくと立派な天体ファン。自分に目的に合った製品をあせらずジックリ選びましょう。また最近は、スマートフォンのカメラ性能が向上しているので、スマホを固定できるミニ三脚に取り付けて星空撮影にチャレンジするのも面白いですよ。

  • カメラ(デジタル・フィルム機どちらも可)
  • 三脚(カメラの固定に使用)

冬時期は厳冬時の服装で

冬が寒いのは誰でも知っていることですが、光源の少ない自然豊かな森林や山間部の寒さは、アウトドア活動を多く経験する人しか知りません。

とくに山は、標高が 100m 高くなるにつれ気温は0.6度下がり、風速 1m ごとに体感気温1度下がります。少し高い山へ行けば標高1000mはかるく超えるため、気温は平野部より6度ほど低くなると思ってください。
また、流れ星ウォッチングは身体を動かない状態をつづける趣味なので、登山で歩くよりさらに寒いです。

冬の天体観測の服装は、基本的に完全冬装備で行きましょう。車で鑑賞ポイントへ向かうなら、耐寒性能の違うインナーウェア・アウターウェアを積んでおけば、現地の気温に合わせて体温コントロールできますよ。