スペーシア カスタムZ 試乗記【1】

以前に比べると軽自動車の販売台数が落ち着いてきている情報もありますが、相変わらず種類のの多さに「どれ買えば?」状態の人も多いのではないでしょうか。
スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
ここ最近の売れ筋は「ハイトワゴン」と呼ばれる室内空間が広く高い快適性にすぐれた車。そんなラインナップのなかに、スズキ自動車の『スペーシアカスタムZ』が登場してきました。
スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
このモデルは、すべてが新設計の新型車ではなく、すでに販売されている『スペーシア』の特別仕様版なので、マイナーチェンジ追加モデルと思えばよいでしょう。また、この機会に標準のスペーシアでも仕様の一部変更が行なわれています。


カスタムZとカスタムの違い

デザイン

スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
カスタムZは、スペーシアシリーズの追加モデル。この車の外観で一番目立つのが押しの強いフロントマスクでしょう。

ほかのスペーシアのフロントデザインはもともと優しい感じだったので、女性陣や控えめなデザインが好きなユーザーには好評だったのでしょうが、個性を求めるユーザーにはインパクトが薄くて購入候補にあがりにくいものだったでしょう。
スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
それに比べるとカスタムZでは、フロントマスクの大部分に、太く堂々と輝くフロントグリルを採用したことで、力強いインパクトを得たと思います。

機能・装備

私がハイトワゴン選ぶ場合は、エンジンにターボを搭載したモデルを選ぶことにしています。なぜなら、ハイトワゴンは重量が900〜1000kgと、エンジン排気量にたいして車重が重いため、ターボによる軽快な走りに期待しています。ただ、このあたりを解消するために、近年のスズキ軽自動車には、電気モーターアシストのハイブリッドシステムが採用されています。

日常的な食料品買い出しや子供達の送り迎えといった街乗りメインなら、ターボモデルは特に必要性がないかもしれません。私は長距離走行するため、峠越えや高速道路での移動が多くなるのでパワーに余裕を持たせた選択です。

ターボを搭載するスペーシアカスタムの装備はかなり充実しており、標準装備のものを選択しても普段使用は良好でしょう。

それ以上の装備は、一部の快適装備と安全装備機能(デュアルカメラブレーキサポート)とナビゲーション付きオーディオなどのメーカーオプションです。

そのうえで、標準装備のみの「カスタムZ」と「カスタム」の主な装備差(細かい差は省いています)を確認すると、カスタムのみ[バックカメラ]に[6スピーカー(フロント2、リヤ2、ツイーター2)]と[プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)]が標準装備されています。

この差だけというわけでもありませんが、二つのスペーシアには価格差があります。

意外な価格差

メーカーオプションを含んでいないターボモデルの価格は、カスタム XSターボ 2WD・CVTが¥1,721,520(税込み)なのに対して、追加モデルのカスタムZ ターボ 2WD・CVTは¥1,598,400(税込み)です。

二つのモデルの標準装備に大きい差はないのですが、かなりカスタムZターボが安い!私は、カスタムZのデザインが気に入っているので、安い価格で正直嬉しいです。

それにしても、軽自動車で売れ筋のハイトワゴンのターボエンジン搭載車が160万円を切るとはホント予想外でした。

荷室の広さ

実質車内空間のひろさ

スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
ハイトワゴンの軽自動車が売れる理由の一つに車内空間の広さがあるでしょう。
スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
以前スズキで多く売れていた「ワゴンR」より実際に利用できる車内空間は広く、後席のゆとりある室内長と室内高によって、後部座席を折り畳んでフルフラットにしたばあい、より多くの荷物を積載することができます。
スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
ハイトワゴンの特質は室内高で、ワゴンRの〈1,265ミリ〉とくらべ、スペーシアシリーズは〈1,375ミリ〉と10センチ以上の差があります。これによって、お子さんが小さければ立ったままの着替えもできます。
スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
また、座ったままのドライバーの上空間も高いため、信号待ちの合間に腕をななめ上に伸ばしたりする上半身ストレッチも可能です。

自転車の積載

軽自動車のなかでハイトワゴンを購入の選択肢に入れているのが、その後部車内空間の広さにあります。

私は、趣味と運動をかねたサイクリングをします。遠隔地で自転車に乗りたいばあい、車に自転車を載せて移動するので、現地までの移動時間短縮と体力消耗を防いでいます。
スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
スペーシアシリーズのカタログにも自転車を車載した画像が掲載されています。スタンダードなスペーシアのカタログには、小児用自転車と、婦人用軽快車(通称:ママちゃり)を一台ずつを、後席を折りたたみフルフラット化して載せています。
ただ、この画像だけ見ていると「ああ、自転車が二台積めるんだ」と気軽に思いがちですが、婦人用軽快車はフレーム寸法が小振りなことと、荷室の前後長より自転車の全長が長いため、ハンドル切って車体を斜めに載せることで二台車載できています。
スズキ スペーシア カスタムZ【試乗・評価】
しかし、男性が乗るスポーツ自転車などはフレームサイズが大きく、さらに全長が長くなります。そのため、自転車をかなり斜めに載せるなどの工夫が必要になります。

ちなみに、カタログ画像のように自転車を立てて載せる場合、転倒防止のためにロープかタイラップなどで固定しましょう。

次回、フル装備のスペーシアカスタムZ「試乗編」です。