低価格ドローンが増えてきたので「ドローンを始めたい」と興味をもつ方々が増えています。
ドローンは、誤操作・大気状況・電波不良によっては墜落する可能性があります。せっかく買った高額なドローンをすぐに壊してしまうと損失が大きい。
なので、初心者は安いトイドローンで練習してテクニックを磨いたほうが最終的に良い結果になります。そうすれば、高性能なドローンを墜落リスクから回避させる経験やノウハウが身につきます。

トイドローン情報
おすすめトイドローン
初めてドローンが発売された頃は、すべてが高額モデルのみでしたが、近年は TOY(トイ = おもちゃ)ドローンが各社から発売され、現在では1万円を切るモデルも多数販売されています。
トイドローン市場にも数々のメーカーが参入してきていますが、ブランドによって製品クオリティの差が大きいため、安心して購入できるメーカーのみピックアップしています。
Holy Stone HS210
非常に低価格なトイドローンを販売する『Holy Stone』の一番安い最新機種が、この HS210 です。
販売価格は、3,000円台で「ホントに!?」と驚かされるロープライスぶり。値段が安いことからカメラ機能は搭載していませんが、まずは飛行感覚をつかむ練習が優先する初心者におすすめ。
また HS210 には、自動で機体を安定させる機能が搭載されていないため、うまく飛ばせるようになれば、学べることも多いと思います。操縦が難しいと言われているドローンの最適な練習機となるでしょう。
ただ、お子さんでも操作できるように、自動離陸、着陸、ホバリングのサポート機能を搭載。
重量 | 21g |
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サイズ | 80 x 80 x 30 mm |
プロペラ | 4基 |
最大飛行時間 | 約20分(バッテリー3個の合計飛行時間) |
カメラ | なし |
その他 | ワンボタン起動/着陸、気圧センサー、予備プロペラ |
参考価格 | 3,700円〔Amazon〕 |
Holy Stone HS170
低価格なトイドローンを販売する『Holy Stone』で、価格と性能で圧倒的なハイCPを実現する最新機種が、この HS170 です。
その価格から予想できない基本性能の高さからドローンスクールに採用されるほど優れたトイドローン。値段が安いことからカメラ機能は搭載していません。
HS170 には、自動で機体を安定させる機能が搭載されていないため、ホバリングといった高度を維持したり安定させるのが難しいですが、これを上手くコントロールさせて飛ばせるようになれば、大型・高性能な機体でも安定して飛ばせるようになり墜落リクスを回避できるようなるでしょう。
あと HS170 の優れている部分は丈夫であること。故意にぶつけたり接触させなければ、意外と壊れないものです。
重量 | 42 g |
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サイズ | 135 × 135 × 40 mm |
プロペラ | 4基 |
最大飛行時間 | – |
カメラ | なし |
その他 | ワンボタン起動/着陸、気圧センサー、予備プロペラ |
参考価格 | 4,600円〔Amazon〕 |
Holy Stone HS160Pro
HS160Pro は、Holy Stone ドローンの高機能モデル。
このモデルの最大の特徴は、無線コントローラーの代わりにスマートフォンをドローン用送信機に利用できること。ペアリングに対応できるスマホを持っていれば、コントローラーを持ち運ぶ必要はありません。なお、別売で専用コントーラーの購入もできます。
HS160Pro はペアリングしたスマホを傾けることにより、ドローンの飛行方向を制御。スマホの画面には搭載カメラからの画像がリアルタイムに表示されます。また、カメラ映像を VR ヘッドセットで視ることも可能。
空撮カメラは手動で角度を90度変更できので、水平方向から真下まで好きな角度で撮影ができる。
機体制御は、光学認識と気圧センサーのサポートがあり、誤ってスマホから手を離してしまってもホバリングで待機します。
機体は折りたたみが可能な構造となっており、収納サイズは〈161×68×38mm〉とコンパクト。専用ケースには付属バッテリーも収納できるため、持ち運びの荷物が少なくできます。
販売価格は安価なトイドローンより高くなりますが、約1万円で高性能な空撮ドローンが購入できるコスパが凄い。
重量 | 124 g |
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サイズ | 222 × 169 × 38 mm(展開時) |
プロペラ | 4基 |
最大飛行時間 | 約20分 |
カメラ | 写真 / 動画:HD1920×1080P |
その他 | ワンキー起動/着陸、体感操作モード、機尾インジケータ提示、折りたたみ可能、専用収納ケース |
参考価格 | 10,500円〔Amazon〕 |
Hubsan H502E X4 Desire Cam
販売価格は 1万円を切っているものの Hubsan X4 Desire は、カメラを内蔵する本格的なドローン。もともと3万円はする価格で販売されていましたが、発売から3年以上経過していることから大幅にプライスダウン。
価格はトイドローンですが、性能はトイドローンを超えています。
X4 Desire は、200g未満のドローンで初めて GPS を搭載した空撮ドローン。6Gジャイロセンサーと高感度気圧センサーで GPS の使用不能な室内でも安定したホバリングが可能。
テレメトリー通信に対応しており、送信機 LCD に機体情報を表示ができます。表示内容(GPS受信状態 / 高度 / 距離 / 電池残量)
GPS に、6Gジャイロセンサー、高感度気圧センサーが搭載されているので初めての練習機には向きませんが、練習用ドローンのほかに安い空撮ドローンが欲しいユーザーには最適な本格的ドローンです。
重量 | 154 g |
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サイズ | 185 × 185 × 60 mm |
プロペラ | 4基 |
最大飛行時間 | 約12分 |
カメラ | 動画:1280 × 720 30FPS HD |
その他 | GPS、6Gジャイロセンサー、高感度気圧センサー、予備プロペラ、専用工具 |
参考価格 | 7,900円〔Amazon〕 |
DJI Ryze Tello
今やドローン市場トップの売り上げを誇る『DJI』。その DJI も高品質なトイドローン Tello を販売しています。
Ryze Tello は マイクロチップの Intel 社と Ryza 社が共同で開発し、業界トップの DJI 構成パーツで組み上げたトイドローンです。
注目は〈80g〉の重量で、もちろんカメラが搭載されています。トイドローンでありながらも空撮を実現しているため、ドローン市場でも高い人気の製品。
この Ryze Tello は、高いコストパフォーマンスと高品質によって、ドローンの操縦資格を学ぶドローンスクールにも納入されている実績を誇ります。
重量 | 約80 g(プロペラとバッテリー含む) |
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サイズ | 98×92.5×41 mm |
プロペラ | 4基 – 3インチ |
最大飛行時間 | 13分 |
カメラ | 写真:5MP(2592×1936)、動画:HD720p30 |
その他 | 距離計、気圧計、LED、ビジョンシステム、2.4 GHz 802.11n Wi-Fi、720p ライブビュー |
参考価格 | 12,800円〔Amazon〕 |
Holy Stone HS120D
Holy Stone 2019年の新機種となる HS120D は、GPS 搭載ながらも重量は200g以下の軽量モデル(ただしカメラ非装着)。軽量ながらもサイズは30センチほどの大きさ。
飛行中の映像をリアルタイムでスマートフォン画面へ表示が可能な高品質なホビードローンです。
機体に GPS を搭載している本格的ドローンなため、自律飛行や自動ホバリングに対応し、多くのユーザーが安心して飛ばすことができます。また、初心者モード機能が採用されており、コントローラーから距離 / 高度30メートル以内でしか飛行せず安心。
本格的なドローンでは約300メートルほどの距離まで飛ばせますが、なんらかの不具合で操作不能になり落下する場合があります。しかし、HS120D では GPS 機能を活かして『機体を探す』ことができます。
空撮カメラは、1080P 画角120度とパノラマスケールで、撮影角度を75度の範囲内で調整できます。
販売価格が4万円以上の DJI Mavic Mini は厳しいけど、半額以下で高性能な GPS ホビードローンが欲しいのであれば、このモデルがオススメです。
重量 | g |
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サイズ | 270 × 270 × 120 mm |
プロペラ | 4基 |
最大飛行時間 | 約32分 |
カメラ | 写真 / 動画:1920x1080p(SDカード側)、1280x720p(スマートフォン側) |
その他 | ワンキー起動/着陸、初心者モード、ワンキーリターン、スピード調整可能、ウェイポイントモード、予備プロペラ、予備スタンドなど多数 |
参考価格 | 19,990円〔Amazon〕 |

ドローン飛行ルール
航空法 飛行ルール
以前よりかなり手軽な値段になってきたドローン。しかし、空を飛ぶ機器(機体)が注意しかければいけないのが『航空法』です。
航空法は、安全に飛行している航空機へたいする障害を防止する法律で、ドローンの飛行経路と民間航空機の航空エリアがかかっていないかチェック。航空エリアに触れるばあいは、ドローンを飛ばすたびに国土交通省に飛行申請をしたり、FISS(ドローン情報基盤システム)で飛行計画を登録するなどの事前準備が必要になります。
ちなみに、今回オススメの『トイドローン』のような重量(質量)が 200g 以下のばあい、従来の航空法の規制から外れるものの、ドローンなどの小型無人機にたいする規制『小型無人機等飛行禁止法』のルールに従う必要があります。
小型無人機等飛行禁止法では、飛行禁止の小型無人機を次のように定義しています。
小型無人機 | ドローン、ラジコン飛行機など |
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特定航空用機器 | 気球、パラグライダーなど |
また、ドローン飛行禁止の対象施設は次のとおりです。
- 小型無人機等飛行禁止法によるドローン規制
- 国会議事堂内閣総理大臣官邸等
- 危機管理行政機関
- 最高裁判所庁舎
- 皇居・御所
- 政党事務所
- 外国公館等
- 原子力事業所
- 防衛関係施設(自衛隊施設や米軍施設)
最後に、上記のような特別な施設周辺で飛ばすこともなく、ドローン重量が〈200g未満〉であっても、最低限に守らなければならないルール(規制)があります。
- 航空機に影響を与える恐れのある空域や空港周辺
- 地表や水面から150m以上の高さの空域
空港施設や飛行空域などは注意しやすいのですが、軽量で品質の高い近年のドローンは、高度150メートルもクリアする可能性があるため、ユーザーは注意が必要です。