【冨士フイルム X-E3】2017年9月FUJIKINAで発表

FUJI新型:X-E3
2017年後半にアナウンスをひかえた、FUJIFILM X-E2の後継機『X-E3』の仕様がわかってきました。

ボディ小型軽量化

FUJIFILMは、操作性がシッカリしなければ無理な小型化はしないブランドなのですが、新しい『X-E3』では、ボディの小型軽量化が実現します。

冨士フイルムは、コンパクトカメラ市場へのモデル投入をしぼっているため、他社のような高画質コンパクトカメラは販売していません(X70の後継機、X80の発売予定あり)

しかし、フジノンレンズには、XF27mmF2.8、XF18mmF2 R、XF35mmF2 R WRなどの小さくて軽量なレンズがそろっています。これらのレンズを新しい『X-E3』へ装着することで、コンパクトなスナップカメラになります。
とくに『XF27mmF2.8』は、高画質なうえ薄型軽量であるため、新しいX-E3にセットすれば機動性と相性はバツグンに良いでしょう。

上位モデル操作系を導入

さて、X-Eシリーズ最新型の[X-E3]では、新型および上位モデルで採用されているパーツや操作系が採用されることになります。

新装備ダイヤルとスティック

X-E3は小型軽量路線で開発されるため、物理的な操作系を新たに採用する可能性は低いと思っていましたが、新設計ボディにはダイヤルやスティックコントロールが搭載されます。

一番の注目点は[X100F]に採用されている『フロントコマンドダイヤル』と、ISO/シャッターを複合ダイヤルにした『Built-In ISOダイヤル』が採用されることです。

また背面には、縦・横・斜めと8方向に動くレバー『フォーカスレバー』が搭載され、素早くフォーカスエリアが変更できるようになります。

センサーとエンジン

イメージセンサーと画像エンジンは、最新モデルにも採用されているユニットやパーツが搭載されることは間違いありません。センサーは、24MPの非周期性カラーフィルター配列の光学ローパスフィルター『X-Trans CMOS III』。画像処理エンジンは、処理速度が従来の約4倍の『X-Processor Pro』を採用。

その他

新しいX-E3では、小型軽量の方向性で開発されているため背面チルト式モニターは採用されないでしょう。

その他の機能としては、コンパクトカメラなどにも搭載されることが多いBluetooth機能を採用するもよう。またX-E3には、他のモデルには採用されていない新機能を搭載する可能性があるようです。

FUJIFILMユーザーのサブカメラとしても魅力的な『X-E3』の発表は、2017年の秋頃と予想されています。

X-E3 仕様

カメラのメインユニットになるイメージセンサーと画像エンジンは、X-T2などにも採用している24MPの非周期性カラーフィルター配列の光学ローパスフィルター[X-Trans CMOS III]。そして画像処理エンジンは、処理速度が従来の約4倍の『X-Processor Pro』を採用される。
FUJI新型:X-E3
あと噂されていたボディ内手ブレ補正は非搭載。この辺りの機能は、X-Tシリーズへ先行搭載されないとX-Eへは降りてこないでしょう。

シャッタースピードは機械式で1/4000秒に変化はありません。電子シャッターは従来どおり搭載されます。

小型化された新設計のボディは全体的に曲面をおおく採用。操作系についてはシリーズ初の『フロントコマンドダイヤル』を装備される、このダイヤルはカスタム設定によってユーザーが好むコントロールができるようになります。

シャッター周りの二つのダイヤルには、従来どおり『露出補正』と『マニュアルシャッタースピード』が装備される。シャッタースピードダイヤルには『感度選択』をかねた複合ダイヤル『Built-In ISOダイヤル』が採用される噂でしたが、この機能は見送りになったようです。

また小型軽量化のために従来の内蔵フラッシュは省略され、付属の外部フラッシュへ変更される。内蔵フラッシュを多く利用していたユーザーは困るが、景色などをメインに撮影しているユーザーには影響はないだろう。冨士フイルムの小型化技術が向上すれば将来復活するかもしれない。
FUJI新型:X-E3
背面のボタン配置は大きく変更され、ほとんどの設定操作は右手でおこなうようになりました。十字ボタンが無くなったためボタンが少なくなりますが、新設のスティク状コントロールボタンが搭載されるため従来と変わらない設定が可能。

液晶モニターのタッチパネルも噂に上がっています。背面ボタンの機能選択と設定に不足な点が見当たりませんが、ファンクションボタン類が全くないため、タッチパネル採用の可能性は高めです。タッチパネルの1点を指で押して撮影できるダイレクトAFが使えるようになるのか興味津々です。

X-Eシリーズの特徴的な機能でもある電子ビューファインダー。外見では分かりづらいですが、こちらも変更がおこなわれ、ファインダーで被写体を確認しやすくなりそうです。

大きさ・重量

大きさ

[X-E2]の後継機となる[X-E3]は以前からの情報通り小型化されました。どのていど小型化されたか数値で比べてみると

大きさ比較

  • X-E3:121.3mm x 73.9mm x 42.7mm
  • X-E2:129mm x 74.9mm x 37.2mm
  • X-T20:118.4mm x 82.8mm x 41.4mm

X-E2と比べると、高さはほぼ一緒ですが横幅は〈7ミリ〉ほど小さい。奥行きについては、持ちやすさ向上のためグリップ形状を厚めに設計しています。
横幅の大きさは、バッグなどに収納するときに重要な項目となるため注目するところです。カメラの厚みについては、〈5ミリ〉程度増えても装着するレンズの厚みが大きいため、収納時の問題にはなりません。

重さ

カメラの重量は持ち歩くばあい重要な項目。X-E3ではボディの小型化にともない〈13グラム〉の軽量化を果たしています。これらの軽量化には、ボディ本体からはずされたフラッシュなどのパーツの要因も大きいでしょう。

重さ比較

  • X-E3:337グラム
  • X-E2:350グラム
  • X-T20:383グラム

フラッシュや可動式モニターなどを搭載する[X-T20]とくらべると〈50グラム〉ほどの差があります。ちなみにフジノンレンズのパンケーキレンズ[XF27mmF2.8]の重量は〈78グラム〉、マウントフィルターレンズ[XM-FL]だと〈32グラム〉です。

発表と今後

冨士フイルムの新型ミラーレスカメラ[X-E3]の発表が目前に迫っています。日時は〈2017年9月7日・18:00~22:00〉です。X-E3と一緒にアナウンスされる新しいFUJIFILMシステムは、二本のフジノンレンズ[XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro][GF45mmF2.8 R WR]といわれています。

全てが一新される小型ボディが、どれくらい初心者ユーザーを獲得することができるか注目のモデルです。このモデルの売れ行きによって、今後のラインナップの方向性に変化が起きそう。まずは、どんな機能を搭載しているのか〈2017年9月7日〉の情報に期待しましょう。

【新型】FUJIFILM X-E3《新色ブラウン追加》