FUJIFILM X-M1の後継機

富士Xマウントカメラのラインナップは、2014年で一段落して安定期を迎えたような気がします。

トップグレードのX-T1を含めたX-E2などのラインナップは、好調な販売数を上げているのですが、エントリークラスの『X-M1』と『X-A1』については、メーカーが満足する販売数に達していない事を富士フィルムが述べていました。

エントリークラス統合か?


そんな情報を得ていたので、エントリークラスは縮小されるだろうと感じていました。個人的にはベイヤーセンサーを搭載するX-A1がラインナップから落ちるだろうと思っていたのですが、2015年になってみれば『X-A2』が海外で発表されました。

X-M1の画像センサーは、ローパスレスの[X-Trans CMOS]。上位モデルのX-T1とX-E2は[X-Trans CMOS II]を搭載するので、旧センサーの生産終了と差別化のため、ベイヤーセンサーのX-A2にGoサインが出たのかもしれませんね。

X-M1とX-A1の差は、搭載するイメージセンサーが違う事です。一般ユーザーにこの差は分かりにくく「キットレンズの組合せが違うの?」くらいの認識だろうと思います。

X-M2で欲しい新機能

もしX-M2が登場するとしたら『FUJIFILM X20』に搭載している「アドバンスト光学ファインダー」を載せた欲しい。

基本的に光学ファインダーなので、ズームレンズの表示領域やパララックス補正の問題が残りますが、高画質な単焦点レンズ『XF27mmF2.8』等の標準焦点域レンズとのマッチングは良いだろうなと。しかし、高機能な光学ファインダーは部品の単価や製造コストかかりそうだから、販売価格を考えたら無理難題でしょうね。

ただ、ユーザーに理解されにくいラインナップを増やしても、販売増にはつながらないので、X-M1後継機は、X-A2とX-E2等と比べて、新たな方向性が確立しないと登場しないと思っています。

X-A2は自撮りユーザーに対応

従来機との大きな変更点は、175度チルティング液晶モニターでしょう。より進化した顔識別AFとの組合せで『自撮り』しやすくエントリーユーザーに向けた機能です。

新AF機能としては、マルチターゲット機能を備えた『マルチAF』が目的の被写体を判別してピントを合わせます。これによって被写体の後方にピントが合ってしまう『ピント抜け』を防止。またAF合焦スピードの向上に貢献しています。

キットレンズは、新製品に合わせて一部仕様を改良しています。
仕様変更されたのは、標準ズームレンズの『XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II』。最短撮影距離を広角側で15センチ、望遠側で35センチ(旧型:広角側で30センチ、望遠側で40センチ)と、特にワイド側で大きく被写体に寄れるようになり、小物や料理の撮影でより活躍しそうです。

あとは、新しいレンズがどんな描写をしてくれるのか興味がわきますね。

日本での販売は2月の『CP+』以降とされています。
キットレンズは、標準ズームをセットした『レンズキット』のみが現在告知されています。多分それに望遠ズームをセットした『ダブルズーム』も登場するでしょう。

ちなみに海外では、新型のX-A2と旧型のXC16-50mm F3.5-5.6 OISとの組合せ(50ドル程度安い)販売が行われるようです。