Bluetooth(ブルートゥース)スピーカーは、筐体サイズの制限によって小型スピーカーしか搭載できない Amazon Alexa や Google アシスタント対応のスマートスピーカー、iPhone(スマートフォン)、iPad(タブレット)などの音楽・音声を、ワイヤレス接続することで本来の音質を引き出し、音楽を楽しむ外部スピーカーとして定着しています。
近年では、アウトドア環境でBGM的に使用するコンパクトなモデルだけでなく、リスニングルームなどで大音量で再生しても音割れや音像が破綻しない高品質な Bluetooth スピーカーも発売されています。また2017年には、日本で展開がはじまった Amazon Alexa や Google アシスタントなどの『スマートスピーカー』の音声出力に対応できるスピーカーとしても注目されています。
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Bluetoothスピーカーの種類
Bluetooth スピーカーは、使用環境に合わせたモデルが販売されています。おおまかにジャンル分けすると、
高音質据え置き型…高品質なアンプ・スピーカーを搭載する大きい筐体の高機能モデル。
小型据え置き型…テーブルやベットサイドに置ける小型軽量モデル。
防滴据え置き型…少々の水しぶきがかかるキッチン周りでも使用できる生活防水モデル。
バッテリー搭載型…野外使用を前提としたバッテリー内蔵モデル。防塵防滴仕様もあり浴室でも利用可能なタイプもあります。
高音質据え置き型
このジャンルのモデルは、サイズに余裕あるため部品設計などに自由度が大きく、ハイクオリティモデルでは、ミニコンポ・オーディオ機器をこえる高音質 Bluetooth スピーカーも販売されています。
音質重視タイプの Bluetooth スピーカーでは、余裕のある大きい筐体に強化された電源部やスピーカーの箱(エンクロージャー)をもち、高品質スピーカードライバを高・中・低音域ごとに搭載したものもあります。また、音質劣化を抑えるために音楽信号の増幅やボリューム調整をデジタル化したり、筐体の共振を抑える独自形状キャビネットを装備するモデルもあります。
また、専用アプリを操作することで、スマホやタブレットからリモートコントロールできるモデルもあります。
スピーカードライバやエンクロージャー設計にこだわるブランドの Bluetooth スピーカーは、横幅、奥行き、重量のある大型タイプであるため設置場所を選ぶばあいがあります。
小型据え置き型
小型据え置き型は、小さく軽い筐体で置く場所を選びません。テーブルや家具の上やベッドまわりに置くことができ、室内がせまい環境でも使いやすいでしょう。使用するためにはコンセントが必要ですが、小型軽量なので持ち運びしやすく部屋から部屋への移動と設置は簡単でしょう。
また、キッチンなどの水回りでの使用を前提に設計された Bluetooth スピーカー。防滴仕様であるため水しぶきがかかったり濡れ手で操作しても安全な設計になっています。ただし、電源がバッテリー内蔵ではなくコンセントから持ってくる場合は、風呂場といった漏電の危険性のある場所では使用厳禁です。
このタイプは、多くのブランドから種類も豊富に販売されており、販売価格や搭載機能には大きな差があります。
防滴・防水バッテリー内蔵型
バッテリー電源を搭載するため、アウトドアをふくめて聴く場所を選ばない Bluetooth スピーカー。ものによっては防塵防滴のタフネスなモデルもあるため、海やプールサイド、家屋なら浴室での使用も可能になります。
ほとんどのモデルのバッテリーにはリチウムイオン電池が採用されており、短い充電時間に長時間再生できる能力を持つ。また、大きさやカラーリングが豊富にそろっており、自分好みのモデルを見付けやすいでしょう。搭載されるスピーカー口径や種類・個数や機能によって、筐体の大きさ・販売価格には大きな差があります。
コンパクトなモデルが多いため基本モノラル再生ですが、ブランドによっては同機種を2台そろえてペアリングするとステレオ再生ができる機能を搭載するものもある。また、カラビナが付いた小型携帯の Bluetooth スピーカーなども発売されています。
ブランド別 Bluetoothスピーカー
- ▼BTスピーカーブランド
- Anker
- BRAVEN
- B&O
- BOSE
- Beats by Dr.Dre
- Creative
- DENON
- ELECOM
- Fender
- Jabra
- Harman Kardon
- JBL
- Marshall
- ONKYO
- Roland
- SONY
- Ultimate Ears
Anker
Anker(アンカー)は、Google を退職したスティーブン・ヤグによって〈2011年〉に設立された、バッテリーや充電器、接続ケーブルといったモバイル周辺機器を販売するブランド。近年はイヤホンや Bluetooth スピーカーの開発製造販売をおこなっています。
BRAVEN
BRAVEN(ブラヴェン)は、“DESIGN MEETS TECHNOLOGY” をコンセプトに世界中から先進的なデザインと機能を兼ね備えた製品をセレクトし、質の高いライフスタイルを提案する、2012年に誕生したアメリカのモバイル・オーディオブランド。
BRAVEN Bluetooth スピーカー
B&O
Bang & Olufsen(バング&オルフセン)は、1925年にデンマーク北西部ストルーアで創業されて以来、独自のビジョンを貫いた、高品質なオーディオやビデオ、マルチメディア製品で世界的な名声を得ているブランド。
B&O Bluetooth スピーカー
BOSE
BOSE(ボーズ)は、独自音響理論を製品化したホームオーディオや業務用PAスピーカーといった音響機器を開発製造するアメリカのブランド。マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授アマー・G・ボーズが設立しました。
BOSE Bluetooth スピーカー
Beats by Dr.Dre
Beats Electronics(ビーツ・エレクトロニクス)は、アメリカのカルフォルニアに本社を置くオーディオ機器ブランド。ビーツでは主にヘッドホンやスピーカー製品を Beats by Dr.Dre(ビーツ バイ ドクター ドレー)ブランドで販売。現在は Apple に買収されて傘下企業となっています。
Beats by Dr.Dre Bluetooth スピーカー
Creative
Creative(クリエイティブ)は、シンガポールに本社を置く1981年7に設立されたPCマルチメディア機器製造企業。近年では先進のオーディオ ソリューションやプレミアムワイヤレススピーカー、高音質イヤホンやポータブルメディア製品を設計製造販売しています。
Creative Bluetooth スピーカー
DENON
DENON(デノン)は、昔は日本コロムビアに吸収され民生オーディオ・業務用音響機器を販売していました。現在は、ディーアンドエムホールディングスのもとAVアンプ、スピーカー、ヘッドホン等のプレミアム音響機器の開発製造販売をおこなっています。
DENON Bluetooth スピーカー
ELECOM
ELECOM(エレコム)は、1986年に設立された日本に本社をかまえるコンピューター周辺機器を開発製造販売するメーカー。
Fender
Fender(フェンダー)は、レオ・フェンダーが1946年に創業したアメリカの老舗楽器メーカー。おもにエレクトリック・ギター&ベースのほか、ギター / ベースアンプを設計製造販売。独特の音色をもつエレギ弦楽器は、日本のプロミュージシャンのあいだでも愛用者も多い。
Jabra
Fender(ジャブラ)は、アメリカの携帯電話用のハンズフリー機器メーカー。2000年からデンマークの『グレート・ノーザン』の傘下にはいりました。優れたワイヤレス機器の開発にたけており、ワイヤレスのヘッドセットのほか、スピーカーフォンや音楽用 Bluetooth の開発販売をしています。
Harman Kardon
Harman Kardon(ハーマン・カードン)は、1953年に設立されたアメリカのオーディオブランド。設立当初からハイファイオーディオ機器を製造販売しており、現在では欧米の高級車のカーオーディオ機器やホームシアターのほか、ヘッドホンや Bluetooth スピーカーの開発製造販売をおこなっています。
JBL
JBL(ジェービーエル)は、1946年に設立されたアメリカの民生・業務用オーディオスピーカーの製造会社。その優れたスピーカー技術はプロの録音スタジオ・映画館に多く使われており、欧米高級車のカーオーディオにも採用されています。現在のJBLはハーマンカードンの傘下に入り開発製造販売をおこなっています。
Bluetooth スピーカーのラインナップは、バッテリー内蔵のコンパクトなモデルから、300W出力のアンプに3ウェイスピーカーを搭載した大型筐体のプレミアム Bluetooth スピーカーをそろえています。
Marshall
Marshall(マーシャル)は、英国のエレクトリックギター / ベース用のアンプを製造販売するブランド。
アマチュアからハイエンドユーザー向けに、さまざまなグレードと用途のアンプが世界へ供給され続けている。また、独特な音色と素早い立ち上がりの真空管ギターアンプもラインナップしており、愛用するプロミュージシャンも多い。
そんなマーシャルが開発したのがアンプ風デザインの 高音質な Bluetooth スピーカー。本体上部のダイヤルは実際に低音/高音のコントロールができる仕様。
ONKYO
ONKYO(オンキョー)は、1947年(大阪音響)からつづく日本のオーディオ機器ブランド。近年はプレミアムオーディオ機器の開発販売もにないながらも、スマートフォンやポータブルオーディオ、またはスマートスピーカー(Google アシスト / Amazon Alexa)といったデジタルデバイスの開発も積極的にしている。
Roland
Roland(ローランド)は、1972年に創業した日本の電子楽器メーカー。あもに、シンセサイザー、電子ピアノ、電子オルガン、電子ドラム、ギターアンプなどの販売。近年はDTM環境の開発販売もおこなっている。
SONY
SONY(ソニー)は、1946年創業時は電気機器の製造メーカーでしたが、現在は多岐の事業を展開している。
古くは、世界的なヒットとなった音楽カセットプレーヤー『Walkman(ウォークマン)』を開発販売。時代がアナログからデジタルに変化しても開発を追従。オーディオ機器も幅広く手がけ Bluetooth スピーカーも種類多くそろえている。
Ultimate Ears
Ultimate Ears(アルティメットイヤーズ)は、オーディオエンジニアが長い年月をかけて創り上げてきた、独自のサウンド。米国ワシントン州キャマス市にある無響室などの研究開発施設において、その最高の Ultimate Ears サウンドを提供するための厳しいテストをすべての製品に行っています。
現在はツアーミュージシャンの間においてトップブランドとなった製品は、世界中のツアーミュージシャンにとっての究極のツールであり、業界のスタンダードとなっています。
まとめ:
Bluetooth スピーカーといえば数年前は、かなり多くの商品が販売されていましたが、最近は大手ブランドの商品でも品数が減ってきており、2、3年は新製品が出ていないメーカーもあります。今後ワイヤレススピーカーがどんな商品に成長していくのか楽しみです。
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