ナローベゼル、フレキシブル OLED Retina ディスプレイ、S4 プロセッサ、W3 ワイヤレスチップ搭載。フィットネスからアスリートまで対応するワークアウトなどの技術・機能を導入した Apple Watch(アップル ウォッチ)第4世代のスペック・最新情報を掲載。
ヘルスケア
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Apple Watch は腕時計型モバイル機器として、メールや、Twitter、Instagram などの SNS の通知を受け取ったり、電話に対応できたりする優れモノです。
そのほかにも多数の便利機能を搭載していますが、ここでは生命の危機に関わる事態にユーザーが陥ったときに Apple Watch がユーザーを救ってくれた実際の出来事を掲載しています。
心電図機能
2018年12月7日、Apple Watch の最新 OS[watchOS 5.1.2]がリリース。この最新 OS バーション最大の特徴が ECG(心電図)アプリ搭載でした。
Apple Watch の心電図測定機能は、通常よりも高い心拍数や低い心拍数を検知するとユーザーへ警告表示します。そのため、自覚症状がなくても心臓の異常をユーザーへ通知できます。この心電図アプリは、米国や一部の欧州で配信されていますが、リリース直後からユーザーの命を救われています。
心電図が救った例《1》
海外掲示板 Reddit のユーザーである edentel 氏は、さっそく配信された心電図アプリを Apple Watch で試したところ、心臓の病気の一つである『心房細動』の結果が表示されました。しかし、測定状態や誤作動によって誤った結果が判定される可能性も考えられたため、edentel 氏は何度も心電図アプリでチェックしてみましたが、心房細動という通知がくりかえし表示されました。
突然の体調異常の通知を信じられなかった edentel 氏は、妻に Apple Watch を着けてもらい心電図アプリを何度か試したものの、妻では正常な結果しか表示されなかったため、病院を受診することに。
病院で Apple Watch の心電図測定で心房細動の通知が出たことを説明し精密検査をうけたところ実際に心房細動であると診断されました。
診断した医師は edentel 氏に「Apple Watch はあなたの命を救いました。」と告げています。診断した医師は Apple Watch の心電図アプリの件をニュースで知っており、まさかこんなに早く患う人の役に立つとは予想していませんでした。
心電図が救った例《2》
イギリスのフィル・ハリソン氏は、いぜん健康上の問題をいくつか抱えていましたが、近年は問題もなく過ごしていたため、最近の身体は好調と思っていました。
2019年4月、ハリソン氏はマラソン大会に出場するため日々のトレーニングに励んでいました。体調に問題なくトレーニングを重ねていましたが、突如動悸をがあり症状は止みませんでした。ただ幸運なことに、ハリソン氏は ECG 機能が利用できる Apple Watch を装着しており、画面には『心房細動』の通知が表示されていました。
この機能のおかげで心臓疾患の可能性を知ることができ、救急救命センターへ行く判断ができたそうです。
ハリソン氏は、2カ月半にもおよぶ心臓血管疾患の検査を受け、2019年7月3日には心臓を切開して弁修復術を受ける予定。同氏は「Apple Watch の心電図機能ががなければ救急救命センターに行くきっかけを得られなかった」と述べており、Apple Watch が命を救ってくれたことに感謝している。
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転倒検出機能
Apple Watch の ECG(心電図)機能によって心臓疾患の兆候をユーザーへ知らせた例はいくつも報じられていますがが、新たに採用された『転倒検出機能』によって命が救われた例も次々と上がっています。
高齢者にとって転倒は日常生活の中で常に抱えているリスクであり、骨折や深刻なケガにより寝たきりになったり救助が遅れて命の危険に関わる事態になることもあります。
転倒検出が救った例《1》
ノルウェーでは、バスルームで倒れ意識不明となった67歳の Toralv 氏が、Apple Watch の緊急 SOS によって救急隊員に助けられています。
この例では Apple Watch を着けた男性の転倒を検出。転倒後ユーザーからの通報キャンセルが行なわれなかったため、自動的に緊急サービスに通報し生命の危険から救うことができています。
救出された同氏の娘の証言では、おそらく Toralv 氏は夜中にトイレへ行き、なんらかの理由で転倒した可能性が高い。転倒した Toralv 氏は重症で救助されており、その時の状態はアゴが三箇所の骨折、目も負傷しており顔は血だらけでした。
緊急通報装置や電話を携帯しない状態で迅速に救助できたのは、転倒検出と緊急 SOS 機能のおかげでしょう。この件について現地の技術ジャーナリストは「Apple Watch が彼の命を救った」コメントしています。
転倒検出が救った例《2》
米メイン州の Dotty White さん(87歳)は、買い物から帰宅途中の交差点で自動車事故に遭いました。
White さんは緊急サービスに救助をもとめる電話をかけられない状態でしたが、装着していた Apple Watch が車両衝突事故を激しい転倒として感知したため、転倒検出機能によって自動的に指定した緊急連絡先へ通報。White さんが緊急連絡先に家族の電話番号を登録しており、緊急な救援が必要な状況が分かりました。
緊急 SOS 作動
事故の衝撃を転倒検出機能と感知。ケガで緊急 SOS 実行を取り消せなかった White さんの Apple Watch は、フロリダにいる息子、マサチューセッツにいる娘、メインにいる娘3人に自動で電話かけられました。転倒検出機能は着用者の位置情報を添えて送信されるため、緊急事態が発生した場所も判明します。
Apple Watch の自動緊急電話を受けた息子の James さんは、緊急 SOS が発信したメッセージと転倒検出位置が非常に役に立った事実をのべています。
TECHNOLOGY SAVES THE DAY: Meet Dotty White! After being involved in a car accident earlier this month, the 87 y/o says she has peace of mind knowing help is just a call away…even if she can't reach her phone. Details tonight on @newscentermaine at 5 & 6. pic.twitter.com/febEoT49o4
— Samantha York (@samanthayorkME) 2019年6月26日
White さんは今回の衝突事故で骨折を何箇所か負いましたが「Apple Watch は良い。時間や天気が分かるし、イザというとき助けにもなる。」と、彼女は Apple Watch に大変感謝している。
緊急 SOS
転倒検知の設定は、iPhone の Apple Watch アプリを起動させ『緊急 SOS』という項目の中にあります。この機能は初期設定では『オフ』で作動しない状態になっているので、転倒検知機能を利用したいばあいは、ユーザーが前もってを『オン』状態にする必要があります。
緊急 SOS は、iOS 11 以降に対応した iPhone で利用できる緊急連絡サポート機能です。すばやく簡単に緊急電話をかけて助けを求め、緊急連絡先に知らせることができます。iPhone から緊急 SOS が作動して電話をかけると、自動的に現地の緊急通報用電話番号にかかります。
緊急 SOS は緊急連絡先の追加設定が可能。任意で連絡先を追加すれば緊急電話の終了後、特定のキャンセルを選択しなければ、iPhone は指定の緊急連絡先にテキストメッセージを自動発信して通知。緊急連絡先には、iPhone の現在地、SOS モードに入ってからの経過時間などが送信され、現在地が変わったらそのつど最新情報が送信されます。
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