iPhone 11 は、2019年シリーズのミッドレンジモデルであり iPhone Xʀ の後継機。ナローベゼルにオールディスプレイを引継ぎつつ、高画質液晶 Liquid Retina、デュアルカメラ、A13 Bionic チップ、Face ID 第2世代などの新機能を搭載。
機能・仕様《2》
ディスプレイ
iPhone 11 の画面には、液晶パネルの中でも高い表示能力をもつ Liquid Retina(リキッド レティナ)を採用。このパネルモデルは、Apple が開発した液晶パネルの中でも、最も明るく、最も正確な色を映し出す高解像度ディスプレイです。なお、ベゼル幅は上位機種となる iPhone 11 pro より少し広い。
ディスプレイサイズ、解像度、最大輝度や、表示関連性能などは従来機 iPhone Xʀ と同等で、めだった仕様変更はありません。
液晶パネル最高クラスとなる高品質表示を実現するため、Liquid Retina ディスプレイには優れたハードウェア・ソフトウェアといったテクノロジを採用。ポイントとなるディスプレイ機能が True Tone(トゥルー トーン)、P3 display(広色域ディスプレイ)のふたつ。
液晶パネルの最高峰 Liquid Retina
iPhone 11 の画面パネルは、Apple が独自開発した高品質液晶 Liquid Retina(リキッド レティナ)。液晶パネルで最高峰の画質を誇るディスプレイは iPhone Xʀ から投入。継続採用されたパネルのサイズ、解像度などの仕様変更はなく従来機と同様な性能。
写真も映像も忠実に再現
iPhone 11 の液晶パネルは、印刷・映像業界の基準色域をカバーする Display P3(広色域ディスプレイ)に対応。プロユース環境で仕上げた作品を、美しいまま観ることができます。
印刷物の質感を再現する True Tone
True Tone(トゥルー・トーン)は、周囲の光の色温度に合わせ、画面上のホワイトバランスを微調整します。これにより、ディスプレイ上の画像がまるで印刷物のように自然に、人間が感じる色に近づけます。
画面操作で新たに追加されたのが『感覚タッチ』機能。これは Haptic Touch(ハプティック タッチ)とも呼ばれている長押し機能で、画面タッチ操作の種類を増やせる新機能。従来の特別な構造を必要とする『3D Touch』の進化版なうえに機能強化がはかられています。
また、画面上部にはノッチ(切り欠き)が引き続き採用されています。
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone 11 | |
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画面サイズ・仕様 | 5.8 インチ Super Retina XDR 2,436 x 1,125 px (458 ppi) |
6.5 インチ Super Retina XDR 2,688 x 1,242 px (458 ppi) |
6.1 インチ Liquid Retina HD 1,792 x 828 px (326 ppi) |
ディスプレイ仕様 | OLED(有機 EL)パネル 2,000,000:1コントラスト比(標準) HDRディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) 触覚タッチ True Tone ディスプレイ 最大輝度800ニト(標準)、最大輝度1,200ニト(HDR) |
LCD(液晶)パネル 1,400:1コントラスト比(標準) 広色域ディスプレイ(P3) 触覚タッチ True Tone ディスプレイ 最大輝度 625 cd / m2(標準) |
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CPU / GPU
Apple が自社スマートフォン用に独自開発している高性能プロセッサ『Aシリーズ』。これらのチップは 新型 iPhone / iPad がリリースされるたびに改良された新規チップが用意されており、2018年秋に投入された A12X プロセッサでは、上位クラスのラップトップPCを凌駕するほどのスペック。
2019 新型 iPhone シリーズに採用されたチップセットは『A13 Bionic』。このチップは、2018 iPhone シリーズに搭載されていた A12 Bionic のマイナーチェンジになるため、大幅な性能向上は見込めないと予想されていました。
A13 Bionic:性能概要
Apple A13 Bionic の CPU構成は、パフォーマンスコアが2基に、省電力コアが4基を搭載するヘキサコア(6基のプロセッサコア)。
CPU
2基のパフォーマンスコアは〈20%〉の性能向上と〈30%〉の省電力化、4基の省電力コアは〈20%〉の性能向上と〈40%〉の省電力化を実現。
GPU
GPU は、クアッドコア(4基のプロセッサコア)構成で〈40%〉の性能向上と〈40%〉の省電力化を実現。
Neural Engine
機械学習をつかさどる Neural Engine(ニューラル エンジン)は、オクタコア構成で〈20%〉の性能向上と〈15%〉の省電力化に成功しています。
メモリ
コンピュータやタブレットなどの製品でもメモリ(RAM)の搭載量はユーザーの興味をそそられますが、それはスマートフォン iPhone でも同様でしょう。
とく新型モデルのメモリがどの程度アップグレードされるか、最新 Android スマホのように 6GB や 12GB 搭載するモデルと比べ差も気になるところです。
2018年モデルの搭載メモリ容量は、iPhone Xʀ〈3GB〉、iPhone Xs〈4GB〉、iPhone Xs Max〈4GB〉のようにミッドレンジモデルとハイエンドモデルで差をつけてありました。搭載プロセッサは、すべてのモデルで[A12 Bionic]チップです。
2019年モデルの搭載メモリ容量は、iPhone 11〈4GB〉、iPhone 11 Pro〈4GB〉、iPhone 11 Pro Max〈4GB〉と、すべてのモデルで同じメモリ容量。搭載プロセッサは、すべてのモデルで新型[A13 Bionic]チップです。
2018年モデル | iPhone Xʀ | iPhone Xs | iPhone Xs Max |
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メモリ搭載量 | 3 GB | 4 GB | |
2019年モデル | iPhone 11 | iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max |
メモリ搭載量 | 4 GB |
iPhone 11 シリーズは、カメラアプリに力を入れており、シームレスなレンズ切替えの他にも、前後カメラによる同時動画記録や、iPhone ないで実行する写真・動画編集機能に多くのメモリを使用するはずですですが、ユーザーが期待するようなメモリ増強はおこなわれていません。
2020 iPhone は筐体や画面パネルの設計を大幅に変更するフルチェンジモデルです。おそらく性能・機能が大きく向上するため、RAM もよりスペック高い仕様が求められるでしょう。おそらく2020年モデルではメモリ容量の増加は期待できます。
ストレージ
ストレージ(記憶装置)容量のラインナップは2018年モデルと同様で、機種ごとの容量設定も変わりません。
2019 iPhone のストレージラインナップは iPhone 11 が〈64GB〉〈128GB〉〈256GB〉。iPhone 11 Pro と iPhone 11 Pro Max が〈64GB〉〈256GB〉〈512GB〉と、2018 iPhone と同じ。期待されていた〈1TB〉テラバイト SSD の採用はありませんでした。
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone 11 | |
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ストレージ | 64GB / 256GB / 512GB (ROM) | 64GB / 128GB / 256GB (ROM) |
新旧のストレージには取り立てるような変更もなく、仕様的には同等品が採用されていると思ってよいでしょう。
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Face ID
最新 iPhone のセキュリティは、高度な個人情報保護システムとしてユーザーの顔の造形を認識して iPhone のロック解除などをおこなう Face ID(フェイス アイディー)を搭載。
Face ID は、iPhone ディスプレイを見つめるだけで、ロック解除、ログイン、電子マネー・クレジット決済などを可能にしたのが顔認証セキュアです。なお、Face ID は機械学習によって外見の変化を認識。帽子をかぶっても、メガネやサングラスをかけても認証動作に問題ありません。
2019 新型 iPhone には、Face ID 第2世代システムを採用。投光イルミネーター(赤外線レーザー)の投射光源を2倍ほどに上げることで、読み取りセンサーから顔が離れていたり、明暗の差が激しい環境光が顔を照らしている時でも認証の成功率を上げる対策がとられています。
また、新型プロセッサを導入することで演算処理スピードを上げて認証高速化に対応しています。
顔認証 Face ID に関する特長・仕様・改良情報は『Face ID』の項目に情報掲載します。
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