4インチ液晶 Retina ディスプレイ、A10 Fusion チップ、最大 256GB ストレージ、800万画素カメラが搭載され〈2019年5月28日〉にプレスリリースで発表された iPod touch(アイポッド タッチ)第7世代の最新情報を更新。
ゲーム・音楽
ゲーム
マイナーチェンジとなった 2019 新型 iPod touch の改良ポイントは、AR(Augmented Reality = 拡張現実)やゲームといった高速な処理が必要な CPU / GPU や RAM のアップデートがメイン。
パワーアップで AR ゲーム対応
Apple は 2019年秋から Apple Arcade といったゲームサービスを開始します。しかし、従来モデルの[Apple A8]チップでは処理能力に不安があるため、iPhone 7 や iPhone 7 Plus に搭載している[Apple A10 Fusion]チップを採用したようです。これによってグラフィックスの性能が従来の3倍まで向上し、ゲームの動きはより滑らかに美しく表示されます。
また、一度に最大32人のビデオ通話とオーディオ通話ができるグループ FaceTime にも対応できるようになりました。
メモリ増強(2GB RAM)
新型 iPod touch 第7世代では、チップセットの強化が目立っていますが、くわえて RAM(メモリ)も増強されています。先代機 iPod touch 6 のメモリは〈1GB〉でしたが、新型 iPod touch 7 のメモリは〈2GB〉と2倍の容量にアップデート。
おそらく Apple としては、先代モデルでも対応できるなら仕様を継続して販売したかったのでしょうが、近年発売されるゲームに CPU・GPU スペックはもちろん RAM 容量が足らず対応できないためアップデートしたのでしょう。なので、iPod touch 7 は最小限のアップデートにとどめています。
ゲームアプリ対応とサポート
新型 iPod touch 7 は、スマートフォン iPhone 7 に近い処理能力を備えており、こらからリリースされる最新ゲームのインストールやゲームプレイも『普通』にこなせるようになります。
iPhone 7 は〈2016年9月〉に発売された従来機の併売モデルですが、現在でも市場に多く流通しており、多くのユーザーがゲームアプリを利用しています。そのため、ゲームメーカーとしては iPhone 7 に近いモバイル機器のサポートを暫く続ける必要があり、同等スペックの iPod touch 7 も、当面多くのゲームアプリを楽しめるでしょう。
標準的な廉価ゲーム機
Apple 公式アナウンスでは、グラフィックス性能が従来モデルの3倍をアピールしています。しかし、近年のゲーム表示の解像度はいちじるしく向上しており、ハイクラスゲームでは〈2K〉表示はめずらしくありません。
iPod touch 7 では、ディスプレイサイズと解像度〈4インチ:1,136 x 640 px〉が小さいこともありますが、GPU(Graphics Processing Unit)の性能上、FPS(フレームレート)を高く設定することはできません。また FPS 設定を『自動調整』にするとプレイシーンによっては表示画像のカクつきが目立つこともあります。
iPod touch 7 は仕様や廉価な価格設定から分かるように『普通に遊べるハイCPゲーム機』です。なので、グラフィックがリッチで、高フレームレート表示に、高速処理が必要なゲームタイトルは得意としていませんし、そのユーザー層を狙ってもいないでしょう。
おそらく、iPhone を所有させるには難しい年齢層や、気軽なゲームが楽しみたいユーザー層をターゲットとしています。
AR に初対応
iPod touch 7 は、近年リリースしている iPhone でも対応している AR(Augmented Reality = 拡張現実)に iPod touch としては初めて対応。
AR といった先進テクノロジの活用シーンは、おもにゲーム対応などがメインになるイメージもありますが、実際は日常的に利用する機会はたくさんあります。
たとえば、室内に購入したい家具の仮想3Dイメージを iPod touch の画面を通して確認したり。野外で徒歩の道案内に AR ナビゲーションを利用すれば、画面に映し出された風景に案内表示が浮かび上がります。また、星空に向けて iPod touch をかざせば、画面に映し出された星々に星座情報が映し出すことも可能です。
もちろん、AR と相性がいいゲームも専用アプリを起動して遊ぶことができます。たとえば複数の iPod touch や、iPad、iPhone を持ったユーザーが集まれば、1つのゲームに出てくるモンスターと皆で協力して戦ったり、サーキットゲームで競い合ったり、RPG であればグループで冒険の旅も可能です。
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ストレージ
iPod touch 第7世代では、ストレージ容量が一気に〈256GB〉アップデート。従来機 iPod touch 第6世代では、最大ストレージ容量が〈128GB〉と、同年代に販売されていた iPhone 7 (Plus) で選択できた〈256GB〉は導入されませんでした。
iPod touch 6 で選択できるストレージ容量は、発売当初は〈16GB/32GB/64GB/128GB〉の4種類でしたが、後期モデルでは〈32GB/128GB〉の2種類に縮小。ところが iPod touch 7 で〈256GB〉ストレージモデルが発売されたことで、2014年9月に販売終了した『iPod classic』の160GB HDD ストレージ容量を超えました。
これで iPod シリーズ史上初、大容量フラッシュストレージ iPod touch の誕生です。
近年は、高分解音質・高解像度音質の音楽データ High-Resolution Audio(ハイレゾリューションオーディオ = ハイレゾ)が音楽・オーディオ機器ファンに普及していますが、高音質の代わりに1曲あたりのデータ量が大きいため、ハイレゾユーザーはストレージ容量の大きいミュージックプレーヤーを必要としています。そんなユーザーには 256GB ストレージの iPod touch は選択肢の1つになるでしょう。
音楽再生レビュー
iPod は『音楽を楽しむ』を出発点に開発されたシリーズ。
始めは iPod shuffle、小型画面を搭載した iPod nano、そしてゲームやインターネットといった付加機能を追加した iPod touch とラインナップを増やしました。現在 iPod シリーズは iPod touch だけになりましたが、iPhone のバッテリー残量やストレージ容量を気にすることなく音楽が楽しめるため、ヘビーな音楽ファンには欠かせないコンパクトデバイスです。
ストレージ容量 256GB
日常的に音楽が欠かせないユーザーにとって、iPod touch 第7世代で注目するアップデートが、大幅なストレージ容量〈256GB〉への増量です。
iTunes ストアから音楽データをダウンロードしたり、CD から読み込む音楽データは標準設定だと〈AAC 256kbps〉で取り込みます。
この〈AAC 256kbps〉でインポートした音楽データを13,000曲ほど所有すると、データ量は〈約144 GB〉となり従来機 iPod touch 6 にすべて音楽を同期できませんでした。ちなみに、音楽を最高音質で取り込む ALAC(Apple Lossless Audio Codec)設定で13,000曲をインポートすると、音楽データ量は〈約383 GB〉になります。
音質・演奏表現レビュー
iPod touch は、販売終了した他の iPod シリーズと比べ、ヘッドホンアンプなどの設計に余裕がある分、音楽再生のクオリティは一段上でした。
iPod touch は音楽再生にたいしてバランスの良い調整がほどこされている。付属のイヤホンで再生すると、高域は若干おさえ気味ながらも、中低音は豊か。おさえた高域の音楽再現は、キラキラした音質を好むユーザーには物足りないが、おそらく難聴対策で刺激のない自然な調整に仕上げてると思っている。なにせ、低価格な iPod touch は、聴覚が未発達な幼いユーザーも利用するのだから。
音楽再生レビューのため、音楽データは〈AAC 128kbps〉〈AAC 256kbps〉〈ALAC〉の3種類を用意。イヤホンは付属の[EarPods with 3.5 mm Headphone Plug]で試聴。音楽ジャンルは、ジャズ、ロック、ポップス。
ボーカルは、女性ボーカルの表現が若干細めだが、高域へ向けて自然に伸び上がる。男性ボーカルは中低域が含まれると厚みがあり存在感が増す。特に洋楽のレコーディングは高音質が多いので、そっち系が好みなら付属イヤホンでも十分に楽しめる。
ジャズなどの楽器演奏では、ソプラノサックスの高域表現は美しく自然な表現で好感が持てる。ギターは、エレキ、アコースティック、MIDI ギターと、この音域の楽器は偏りなくうまく表現するうえ、耳に刺さらない音質調整で聴きやすい。ベースは、ただ表現に厚みのあるだけでなくベース弦の演奏状態がわかる部分はナイス。ドラムはシンバル系が若干おさえ気味になるが中低音のトムやバスドラムは豊かで歯切れも良く、あるていど周波数の低いところまで表現する。
音楽インポート設定
音楽データの質の差でみていくと〈ALAC〉は楽器演奏の質がきめ細かく判断でき素晴らしい高音質なのですが、付属イヤホンの状態で野外に持ち出すと聴覚への雑音侵入が多く、ストレージのデータ消費に対して幸福度が少ない。なるべくノイズキャンセリング式かカナル式イヤホンを購入して聴くのが好ましい。
〈AAC 128kbps〉と〈AAC 256kbps〉の音質の差は、室内で聴けば両方の違いは判断できますが、付属イヤホンで野外に出るなら〈AAC 128kbps〉でも全く大丈夫。普通に散歩・通勤通学で音楽を楽しむなら〈AAC 128kbps〉でもOK!動画も iPod touch にたくさん入れたいなら検討してみましょう。
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