ナローベゼル、LTPO(低温多結晶酸化物)Retina ディスプレイ、S5 プロセッサ、W3 ワイヤレスチップ、新設計セラミックケーシングなどの技術・機能の搭載。2019年9月10日に発表された Apple Watch Series 5 の最新情報を更新。
機能・仕様《1》
新機能
6月4日の WWDC 2019 基調講演でアナウンスされた watchOS 6 では、新たな発想による新機能が多数導入されます。なお、watchOS 6 は現在開発者向けにベータ版として提供されていますが、一般ユーザーへ向けてのリリースは〈2019年9月ごろ〉になる予定です。
watchOS 6 に対応できる Apple Watch は、Series 1、Series 2、Series 3、Series 4 のすべてのモデル。ただし、Noise アプリは Series 4、Series 5 でのみ利用可能になります。
watchOS 6 対応 Apple Watch
watchOS 6 を利用するには、iOS 13 以降を搭載した iPhone 6s 以降のモデルと、以下のモデルの Apple Watch のいずれかが必要になります。
- Apple Watch Series 1
- Apple Watch Series 2
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 5
- 新しい文字盤
- AppStore for Apple Watch
- Apple Watch 専用アプリ制作
- ヘルスケア新機能
- 聴覚を保護する Noise アプリ
- 単独アップデート対応
- 標準アプリ削除に対応
- 2022 Apple Watch:特長
- Apple Watch できること
- Apple Watch Ultra
- Apple Watch Series
- Apple Watch SE
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新しい文字盤
2019年秋にアップデートされる Apple Watch の専用 OS である watchOS 6 に新しい文字盤が追加されます。
Gradient
Gradient(グラディエント)は時計針の境にして、対になったグラデーションと針で時間を表示。
Large Numerals
Large Numerals(ラージ ニューメラルス)は、さまざまな言語を大文字として時刻と連動。
Digital Face
Digital Face(デジタル フェイス)は、極太な大文字で時分を表示するモダンなデザイン。
California
California(カリフォルニア)は、異なる文字や印で時刻を示す高級時計のようなダイヤル。
Solar Face
Solar Face(ソーラー フェイス)は太陽の位置で時刻を表現するユニークなもの。
これらの文字盤はインフォグラフとグラディエントを組み合わせるコンプリケーションによって、複数の機能にアクセスが可能。
また、ユニーク機能としては Taptic Chimes(タプティック チャイム)が搭載されました。これは毎時ちょうどになると時報を知らせてくれるのですが、ハト時計にそっくりの効果音を鳴らすことも可能です。
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AppStore for Apple Watch
watchOS 5 までは、アプリを購入するには iPhone を必要としていましたが、watchOS 6 からは直接アプリを購入したりインストールができるようになります。
App Store からアプリを探すときは、Apple Watch から直接検索可能。検索方法は、音声ディクテーションや、Siri に聞いて探させてもいいし、小さなキーボードでタイプによる検索もできます。
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Apple Watch 専用アプリ制作
watchOS 6 の隠れた重要な機能に、Apple Watch 専用のアプリケーションが作れるようになりました。
Apple Watch 専用アプリのデモは WWDC で披露されました。その内容は、Audiobook アプリで本の『章立て』を見たり、Calculator アプリによる割り勘の計算をおこなっていました。さらに、音声メモを Apple Watch に録音もできます。
この専用アプリの開発のために、AppleWatch 単独で動作する API が提供。また、オーディオストリーミング API によって、ポッドキャストのストリーミングも可能です。
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ヘルスケア新機能
watchOS 6 では従来のアプリに機能を追加したり、新しいアプリによる機能が導入されます。今回のアップデートでは、ヘルスケアアプリ機能が充実する傾向にあります。
健康状態をデータ化して一目で確認できるトラッキングデータが、新しいデザインで見やすくなり9つの指標をトラッキングできるようになりました。これは、過去90日間と365日間のデータ比較ができるようになり、シーズンごとと年間の運動量を合わせてチェック。さらに、過去データと参考データを比較して運動不足気味であれば、ヘルスケアアプリが改善をサポートします。
さらにリニューアルして便利になるのは、お気に入りの指標をトラッキング指定すると、ハイライトが自動生成され、気になる指標を直接確認できます。
Activity Trends
Apple Watch ユーザーの1日の活動をサークルグラフに表示し、母艦となる iPhone で詳細データをチェックできる Activity(アクティビティ)機能があります。
watchOS 6 では、さらに強化され Activity Trends(アクティビティ トレンド)機能を追加。この機能は、計画的に運動を継続しているユーザーやアスリートへ、より詳細なデータを提供し、さらに効率の良いトレーニングの実現へ向けてサポート。
Noise
Noise(ノイズ)アプリは、聴覚を保護するための環境騒音モニタリング機能。
たとえば、工事現場やコンサート会場といった大きな音が発生する場所での騒音を dB(デシベル)数値化してユーザーへ分かりやすく提供。計測には Apple Watch 内臓マイクを利用し、ユーザーのいる環境が聴覚に悪影響をあたえるか測定数値と判定情報で確認可能。
この Noise アプリは、プライバシーに配慮して開発されており、音圧は常時サンプリングしているが、会話の内容といった音声データは記録しないと、公式アナウンスしている。
Cycles
Cycles(サイクルズ)アプリは、女性の月経をトラッキングしてユーザーへ通知します。
ヘルスケアアプリが集積している基礎体温などのユーザーデータともとに、月経が始まりそうなときは通知してくれ、腹痛や吐き気といった症状を記録できます。さらに、妊娠しやすい時期を通知する設定も可能。
Cycles アプリは、Apple Watch だけでなく iPhone のヘルスケアアプリから呼び出して利用できます。
これらの情報は高いレベルの個人情報となるため、Apple は Cycles アプリのデータをすべて暗号化するとしています。
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聴覚を保護する Noise アプリ
watchOS 6 に導入される新しい新機能の1つに Noise(ノイズ)アプリがあります。この機能は、聴覚に障害を与える可能性のある環境にユーザーがおかれている時、Apple Watch が振動と表示で警告して知らせるアプリケーションです。
Noise アプリは、ヘルストラッキング機能の一環として採用。コンサート、パーティーといったオフタイムの利用から、工事現場および特殊な騒音環境に就いたオンタイム利用にも活躍します。とくに、大音量の音楽が提供されるクラブハウス、ライブなどで、聴覚へのダメージに気付かないユーザーには有用な機能になるでしょう。
新しい Noise アプリは、WHO(世界保健機関)のデータに基いて開発設計されており騒音を段階に分けて表示・警告。警告値は、初期設定以外にもユーザーがノイズレベルを自由に設定することも可能。
たとえば、ノイズ警告数値に 80 dB(デシベル)の設定をしたばあい、サウンドレベルがその制限を超えると Apple Watch が知らせくれます。デフォルトではノイズレベル 90 dB を超えると通知される設定です。
WHO のデータを参考にするなら、環境音が 90 dB の大きさにユーザーがさらされた場合、30分ほどの時間で聴覚を損傷する可能性があると参考資料には記されています。
騒音レベルと制限時間
80 デシベル | 制限:約5時間/日 |
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85 デシベル | 制限:約2時間/日 |
90 デシベル | 制限:約30分/日 |
95 デシベル | 制限:約10分/日 |
100 デシベル | 制限:約3分/日 |
以上の環境騒音レベルになると、Apple Watch はユーザーへプッシュ通知で知らせます。
ノイズアプリ機能概要
Noise アプリは、常にユーザー周囲の騒音を監視、聴覚に障害をあたえる可能性のある騒音のレベルと継続・蓄積時間をチェック。警告レベルまで条件がそろうと、Apple Watch が手首を軽くたたいてユーザーへ通知します。
環境ノイズの状況は、レベルメータと数値による表示ができます。ノイズレベルが設定値に届くと、現状のサウンドレベルの説明や警告が同時に表示され、聴覚保護の対策や移動をうながします。
また、ノイズレベル機能は、ダイヤル設定によってコンプリケーション表示に対応。ダイヤル画面へデイ表示・時間表示・起動中アプリ表示をふくめ環境騒音状態の常時表示が可能。
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単独アップデート対応
watchOS 5 までは、Apple Watch 単体でのソフトウェアのアップデートには対応しておらず、母艦となる iPhone にインストールした『Watch アプリ』と連携しないとアップデートできませんでした。ところが、watchOS 6 から Apple Watch で直接ソフトウェアのアップデートが可能になります。この対応は OS アップデートも含まれるため取扱いがよりスムーズになります。
米 Apple 製品情報メディア MacRumors によると、初期の watchOS 6 ベータ版には、すでにソフトウェアアップデートの項目が追加してあったため、watchOS 6 以降は iPhone と依存しなくても単独アップデートが可能になると判断している。
また Apple は、watchOS 6 以降のアプリケーション提供の場として、新たに専用 App Store の開設をすすめています。これらの変更は、Apple Watch が iPhone から独立して利用できることを示しています。
watchOS 6 の開発は、発表となる2019年9月を目指して開発も継続中。すでに、watchOS 6 ベータ2 も開発者向けに公開されていますが、このバージョンでは iPhone 側で利用規約の確認・承認のステップをふまないとダウンロードができません。ただ、正式版 watchOS 6 では、Apple Watch の画面を通してスムーズに操作できるでしょう。
これらダウンロードに関する過程を、米 テックメディア VentureBeat の Jeremy Horwitz 氏が Twitter に上げています。
Sure seems like the stage is being set for direct-to-Apple Watch software updates in watchOS 6, though it hasn’t been fully freed quite yet from the need to approve things on the iPhone. pic.twitter.com/pf3wBC3vU5
— Jeremy Horwitz (@horwitz) 2019年6月17日
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標準アプリ削除に対応
watchOS 6 から、Apple Watch に標準でインストールされているアプリケーションの削除が可能になります。これは、未使用のアプリが邪魔に思っていた Apple Watch ユーザーに朗報です。
watchOS 5 までは、出荷時にプリインストールされているアプリは削除できないため、画面一杯に表示されるアプリサムネイルを煩雑に思ったユーザーも居たでしょう。
とくに近年の Apple Watch は機能がますます増えているため、利用する可能性がまったくないアプリは削除してシステムを軽くするのは賢明な選択です。
ただし、すべての標準アプリが削除可能にはならず、Apple Watch の重要なアプリケーションの一つとなる『心拍数』や、ネットラジオ・Apple Music などが聴ける『Radio』、テキスト連絡に必須な『メッセージ』アプリの削除はできません。
watchOS 5 を搭載する Apple Watch からアプリケーションを削除するばあいは、アプリを長押して震えるサムネイルの『 × 』マークを押せば削除完了。また、アプリサムネイルを非表示にするだけなら、デジタルクラウンをクリックして非表示にしたいアプリを長押しで完了。
2019年9月にリリースが予定されている watchOS 6 の標準アプリ削除の機能は、削除してしまったアプリも App Store から再びインストールが可能なため気軽なアプリ選択ができます。また、この新しい対策により、たとえば男性ユーザーには必要がない『Cycle Tracking アプリ』といった女性向けセルフケアアプリの削除もできます。
現在必要がないアプリケーションは削除してストレージ容量を増やしたり、システムの負担を軽くすることが簡単にできます。
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