ナローベゼル、高解像 mini LED パネル、A14X Bionicチップ、トリプルカメラ、Face ID、Magic Keyboard 対応などの仕様アップデートを受け、新機種 iPad Pro(アイパッド プロ)の機能スペックなどの最新情報を更新。
iPad Pro は、プロユース環境での採用を前提に開発されたハイエンドタブレット。
一般的な PC を凌駕する高速処理 CPU / GPU チップセット、広色域 P3 対応の高画質・高速リフレッシュレートの高品質ディスプレイを採用。
専用アプリによって高解像度の写真・動画の加工編集が可能。さらに、スタイラスペン Apple Pencil 2 使用で、メモはもちろん画像への文字書き込みから、絵画・商業イラスト・コミック原稿制作まで対応する。
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特長・仕様
2020年後半に mini LED 搭載の新モデル
TF International Securities に所属し Apple 製品のアナリストとしても信頼できる新製品情報を予測している Ming-Chi Kuo(ミンチークオ)氏が、2020年内に新型 iPad Pro が発売されると述べています。
Ming-Chi Kuo 氏によれば、Apple が新しい表示装置技術となる mini LED ディスプレイパネルを、今後発売する複数の新製品に導入すると予測しています。
mini LED ディスプレイパネルを導入するとみられる新モデルの候補は、A14X チップセット搭載の iPad Pro 12.9-inch と、内臓部品をアップグレードしたマイナーチェンジ MacBook Pro 16-inch の可能性が高いと見込んでいます。
新技術 mini LED パネルの供給は、韓国 LG Electronics と、Foxconn(鴻海)傘下の GIS(General Interface Solution = 業成控股股份有限公司)がサプライヤーとして生産をになう見通し。
mini LED とは
mini LED(ミニ エルイーディ)は、現行に多く採用されている LED ディスプレイの LED 発光部より小さく、その大きさ 100μm~200μm サイズと細かいため、より高解像度に対応。有機 EL よりシンプルな構造で高画質・長寿命。
先行開発されている micro LED より製造技術のハードルは低いと言われていますが、軽量化・極薄化・生産性・コストと課題があります。
- メリット
- 白色・黒色がきれい(コントラスト比が高い)
- 画面が焼けにくい
- 薄く設計できる
- 輝度が高い
- デメリット
- コストが比較的高い
OLED(有機 EL)は、輝度と寿命に課題が残るうえディスプレイが大型化すると価格も高価。mini LED は、すでに確立されている液晶方式をベースに表現力をアップできるうえ信頼性、コスト、消費電力などの面からサイズの大型化にも対応できる。
おそらく、2020年後半か遅くても2021年から mini LED を採用した新製品が登場してくるでしょう。
Apple Pencil の描き味と質感
Apple は、自社製 スタイラスペン Apple Pencil の新機能を特許申請しています。申請情報には Apple Pencil の描き味をコントロールする機能に関する内容が複数出願されています。
Apple Pencil はペン先に交換できるチップを装着し、Apple Pencil 対応の iPad 画面に描き込んでいきますが、ディスプレイ表面は滑らかなツルツルとしたものです。
このたび出願された特許では、物理的な効果によって『実際の紙』に書いたような質感をユーザーにもたらす画期的な機能となります。
ハプティックフィードバック
『実際の紙』に書いたような質感を得るには Haptic Feedback(ハプティックフィードバック)技術を利用すると、特許「質感シミュレーションのためのハプティックフィードバックを搭載したスタイラス(STYLUS WITH HAPTIC FEEDBACK FOR TEXTURE SIMULATION)」申請に記しています。
iPad に導入される可能性のある Haptic Feedback は、スタイラスペンが画面に触れると、ペン先に振動・動きなどの物理的な力をあたえて、ユーザーの皮膚感覚へフィードバックを得るテクノロジです。
Apple の特許出願には、スタイラス(Apple Pencil)で iPad 画面上に描くときに、描き味の質感を再現するのにハプティックフィードバックが機能するとしています。
Apple が申請した特許出願の多くは実現しないことも多いです。しかし、今回のスタイラスペンに関する出願は、2015年に申請された内容をさらに具体化しており、実際の製品化に向けて開発がすすんでいる感じがします。今後の特許情報にも注目です。
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Apple Pencil 3 の操作系を刷新について
iPad Pro にマグネットでくっつく Apple Pencil 第2世代では、ペン先ふきんを指先でダブルタップによってモード切り替えなどの機能を追加しています。この機能は、ペンと消しゴムの切替えから、任意項目の選択などがペンを持ったまま操作可能になります。
すでに Apple は次世代 Apple Pencil 開発をすすめているようで、次期 Apple Pencil 3 に関する情報があがっています。
アメリカの Apple 製品情報メディア AppleInisider によると、Apple が USPTO(米国許商標庁)に申請したなかに Apple Pencil に関する情報と思われる情報を発見。その情報には「スタイラスのためのタッチベース入力」と題される特許出願がされており、その内容には「ユーザーの自然なグリップ位置で触覚入力を受けつける」としており、ペンを握った状態でタッチ操作を技術的におこなうと説明しています。
申請された内容では、スタイラスペンは『ユーザーが普通に持った状態と、触覚入力を見分けられる』としています。これはペンを握っただけではノーマル状態であり、ユーザーが意識して一定の操作をすれば任意機能が発動することを示しています。
また特許出願に添付された画像では、スタイラスに対する操作例が描かれている。それは、タップや力を加えた押し込み、スタイラスの表面を撫でるスワイプジェスチャーが図解されており、iPadのタッチパネル上で行えるジェスチャー操作は一通りあると示唆しています。
これらの操作入力を受け付けるため、特許の Apple Pencil にはペン軸が太くならない静電容量式タッチセンサーが採用されるもよう。
iPad Pro によるイラストやコミック制作などでは、作画途中に多くの切替・選択操作が必要になるため、スタイラスペン側で多数のコントロールが実現できれば、より作画がスムーズに進み制作時間の短縮につながるでしょう。
5G 対応 iPad Pro の開発
2020年9月に発売が見込まれる iPhone 12 シリーズに次世代通信となる 5G 搭載の情報が昨年から噂されていますが、ハイエンドタブレットの iPad Pro にも 5G モデム採用の情報があがっています。
iPad Pro の 5G 採用の情報をあげたのは、台湾のハイテク関連メディア DigiTimes。
予想される 5G iPad Pro のスペックは、ミリ波対応の 5G のほかに 5nm プロセスで製造されるチップセット A14X が搭載される見込み。また、メインカメラの大幅なア 3Dセンシングップデートも噂されており、さらには 3D センシング機能を備えた ToF センサー採用も予想されています。
5G iPad Pro に採用される高速通信モジュールは mmWave(ミリ波)、sub-6GHz(サブ6GHz)を採用すると報じられている。
2種類の 5G
iPad Pro で導入される 5G は、mmWave(ミリ波)と sub-6GHz(サブ6GHz)の2種類の周波数帯に対応すると言われています。 ただし、サブ6GHz に対応していない国や地域があるため、対応していない 5G モジュールを非搭載にして、部品コストを抑える可能性も予想されています。
以下の 5G 概要は日本地域のばあい。
ミリ波(mmWave)
ミリ波(28GHz帯)は、携帯電話としては 5G 用に新しく使われる周波数。周波数帯域が高いため大容量データ通信に最適。その反面、通信距離が短く障害物に対する回り込みも苦手。
サブ6GHz(sub-6GHz)
Sub6(3.7GHz帯)は、比較的従来の携帯電話の周波数に近い。日本の DoCoMo では 4.5GHz 帯を割り当てもありますが、2019年9月20日から開始「5Gプレサービス」では使用しない。
5G iPad Pro の発売時期
5G 対応 iPad Pro の発売は、2020年秋発売の新型 iPhone 12 と同じ時期との見込みです。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延によっては生産遅延の影響も懸念されており、登場時期については今後の世界情勢によって変更されるかもしれません。
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mini LED iPad Pro 発売の遅れ
2020年3月18日に、LiDAR スキャナを搭載したマイナーチェンジモデルの新型 iPad Pro がリリースしたのは記憶に新しい。しかし、さらに2020年秋にも mini LED ディスプレイ搭載の iPad Pro が発売されるとするリークが情報メディアで取り上げられています。
ただ、発売時期が2020年から2021年にずれ込む可能性がある情報を、証券アナリストが述べています。
mini LED iPad Pro の発売遅れを予測しているのは、GF Securities(広発証券)アナリスト Jeff Pu(蒲得宇 = ジェフ プー)氏で、投資家向けに配布したメモに「mini LED 搭載の新型 iPad Pro 12.9-inch は、パネル設計が複雑なため開発が遅れている」としている。
各著名・メディアの発売予測
予測:DigiTimes
台湾のハイテク関連メディア DigiTimes によると、mini LED 搭載の iPad Pro は、2020年第4四半期(10月〜12月)に発売すると予測を報じています。
予測:ミンチー クオ氏
ミニ LED 搭載 iPad Pro の発売について、TF International Securities アナリストとして Apple 新製品情報を予測している Ming-Chi Kuo(ミンチークオ)氏は、2020年第3四半期にリリースするとの予測を立てています。
予測:ジョン プロッサー氏
iPhone SE 第2世代の発売日を見事に的中させた Front Page Tech のテクノロジー系ジャーナリスト Jon Prosser(ジョン プロッサー)氏は、mini LED パネル搭載についての言及はないものの、A14X チップセット、5G モデムチップなどの内蔵部品のアップグレードを予想。
発売時期に関しては、2020年末までにはリリースすると予測を立てていますが、開発進行によって発売が遅れる可能性も上げている。
New 5G iPad Pro coming towards the end of this year (barring any further delays).
A14X chip. Same everything else.
🧻🧻🧻🧻🧻
— Jon Prosser (@jon_prosser) March 19, 2020
新型コロナ蔓延で2021年へ発売遅延
著名アナリストやモバイルメディアの発信では、mini LED iPad Pro のリリースは2020年後半と、発売時期予想もそろっていました。しかし、新型コロナウイルスによって、年内の発売予定を決めるのは難航すると言われ始めています。
台湾新聞である『聯合報(れんごうほう)』は、ミニ LED ディスプレイ 搭載 iPad Pro の発売が、2021年に延長されるとする見通しを紙面で報じています。
2020年3月に発売された新型 iPad Pro のさらなる改良版となる mini LED iPad Pro の発売は、新型コロナウイルスが蔓延する前のころ2020年10月〜12月ごろに登場する見方が多かったのですが、新型コロナウイルスの世界的蔓延による開発遅延や生産環境(サプライヤー)の人不足・部品不足などの理由により、新商品を当初の予定通りに市場に送り出すのが難しくなっています。
そのような状況によって、2020年後半に発売予定だった Apple 新製品たちは、2021年前半のリリースになると報じている。
iPad Pro の部品製造から組立を請け負うサプライヤーは、Foxconn(フォックスコン)と Compal(コンパル エレクトロニクス)が主に担い、筐体は Kecheng(ケチェン)、タッチパネルは Shuangxiong(シュワンキション)GIS と TPK、バッテリーは Xinpu(シェンプゥ)により供給される見通し。
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