【2019-2020】iPad 比較と選び方

iPad（無印）の特長

「Apple のタブレットは高くて…」と言う人へむけて開発されたのが iPad 第7世代（以降は iPad 7）です。

iPad 7 は、iPad（無印）と呼ばれることもあるシリーズ最廉価モデル。Apple としては iPad が初めてのユーザーや、公共機関への大規模納入も視野に入れて開発しており、機能に対して販売価格はかなり安い。

さらに iPad 6 からスタイラスペン Apple Pencil にも対応しており、iPad の基本的な性能だけでなく、写真加工・動画編集・絵画デザインなどの映像・創作活動の入門モデルとしても利用できるパフォーマンスを備えています。

**iPad 第7世代：おもな仕様**
画面サイズ	9.7インチ
サイズ	250×174×7.5 mm （高さ×幅×厚さ）
重量	483g（Wi-Fi） 493g（Cellular）
プロセッサ	A10 Fusion
スピーカー	ステレオ2スピーカー
専用電子ペン	Apple Pencil
専用キーボード	Smart Keyboard
ストレージ	32GB 128GB
カラー	シルバースペースグレイゴールド
価格（税抜）	34,800 円から

iPad（無印）こと iPad 7 のおすすめ最大ポイントは値段の安さ。はじめて iPad を買いたいけど難しいことはしないので、なるべく安い iPad が欲しい人におすすめ。

普段の利用は、インターネットで気になる情報検索や動画を見たり、SNS の閲覧・投稿のほか、趣味のイラストからお子さんの落書きツールとしても活躍。プライベートな利用から娯楽目的のユーザーによく合うでしょう。

また、iPad 7 は優れた処理能力と専用キーボードが使えるため、サブコンピュータ的な使い方ができるビジネスツールにもなります。

上位モデルの iPad Air 3 とどちらが良いか悩むところですが、高画質な写真や動画を積極的に編集したい、高いレベルで絵画・イラスト・漫画制作をしたいといった趣味性が高い場合を除いて、ほとんどの作業を iPad 7 はこなしてくれます。

iPad 7 おすすめポイント

高性能な iPad が3万円台の値段で買える
プライベートユースでネット検索・動画・SNS・ゲーム
ユーザーの指紋がパスワードになる Touch ID
複数アプリの同時作動で作業効率がアップ
写真加工も動画編集もできるパワフルな処理能力
Apple Pencil で POP・資料作成から創作活動まで
Smart Keyboard でメール・書類作成も快適

高性能な iPad が3万円台の値段で買える

安価な iPad 7 の凄いところは、旅行やイベントなどで撮影した写真の加工や動画の編集がスムーズにできてしまうので、高い iPad は買いたくないけど撮影した写真・動画でいろいろやってみたい人にもオススメです。

掲載している値段は、消費税抜きの価格になります。

	Wi-Fi	Wi-Fi + セルラー
32GB	34,800円	49,800円
128GB	44,800円	59,800円

ユーザーの指紋がパスワードになる Touch ID

iPad シリーズは、最上位機種 iPad Pro 以外の全モデルの個人情報保護システムに、ユーザーの指紋データをパスワードがわりにする指紋認証セキュア Touch ID（タッチアイディ）を採用。

指紋登録は5つ可能なので、家族で利用するばあい最大5人分の登録が可能。外に持ち出す機会があるユーザーには非常に頼もしいセキュリティシステムとなるでしょう。Touch ID は認証速度が速いうえ、新型コロナウイルス感染症によるマスク装着にも影響されないメリットがあります。

複数アプリの同時作動で作業効率がアップ

iPad 7 では、複数のアプリを同時に使える機能を搭載。インターネットで調べ物をしながら文章やメールを書いたり、電子書籍（Amazon Kindle など）を読みながらメモも書けるため作業効率がアップ。

そのほか、iPad で動画やライブ配信を観ながら、ふとした調べごとを iPhone の小さい画面で検索する手間もありません。

写真加工も動画編集もできるパワフルな処理能力

iPad 7 の頭脳には Apple 独自開発チップセット A10 Fusion を搭載。最新機種では Apple A13 Bionic が登場しており少し古めのチップですが、その性能は普及パソコンを超える処理能力を誇り、処理負荷の高い1分ほどのフルHD動画編集・エンコードも余裕でこなす。

これだけパワーを持つチップであるため、ふたつのアプリを同時使用したり、高画素写真の現像・加工や、3D ゲームアプリの起動・作動も問題なく楽しめます。

Apple Pencil で POP・資料作成から創作活動まで

Apple Pencil（アップルペンシル）は iPad 専用のスタイラスペン。通常の利用法では標準のメモ・スケッチアプリでペン、筆、フェルトペンなどのペン先を選んでメモやスケッチなど書き込みができます。
また、マークアップ機能を使えば写真画像やPDF書類に書き込みができるため、業務用の資料制作にも使えます。

サードパーティアプリ導入

サードパーティ（他社製）アプリをインストールすれば、高機能なビジネスノートから多様な画像を挿入した業務資料の作成もできます。また、様々なデザインを取り入れた POP の製作も可能。

画像アプリでは、高解像度写真画像の詳細加工や RAW データの現像に対応。映像アプリでは、ショートムービーながらもフルHD・4K 動画編集のほかエンコード（動画データの変換・圧縮）まで対応し、作業後の SNS アップロードも可能にします。

iPad 対応のペイントアプリは無料版・有料版が豊富にそろう。無料版でもプロクオリティの作画ができてしまうので、初めてのユーザーは試す価値が高い。コミックス（漫画）原稿を制作したいユーザーは、クリスタ（正式名は Clip Studio Paint：セルシス）があり iPad 7 でも原稿サイズで作画可能。

iPad 7 と Apple Pencil でこれだけの作業に対応できます。しかしながら、超高画素写真の現像・加工。記録時間の長い 4K 動画編集。大きなキャンバス領域・高解像度・多層レイヤーのイラスト。ページ数の多い高解像度なマンガ原稿などは、さらなる上位グレード iPad をオススメします。

Smart Keyboard でメール・書類も快適

Smart Keyboard（スマートキーボード）は、iPad をパソコンがわりに使用したい人にもオススメ。専用キーボードはスリムな設計ですが、キーのサイズは MacBook と同等のフルサイズなのでタイピングはしやすい。
メールの文章書きはもちろん、業務用の書類作成もパソコンのように書き上がります。