注目のApple 2018年秋の新作 iPhone Xs (Max) は、プレミアムモデルらしい高画質ディスプレイに高い処理能力のCPU、それに高性能なパーツ・機能を満載して登場。そのかわり、スマートフォンとしてはかなり高価な値段となり、価格発表時には多くの購入希望者を驚かせました。
新型 iPhone Xs の販売価格は、記憶容量の小さい 64GB モデルで〈112,800円〉と、かるく10万円をこえてしまい、記憶容量が一番大きい 512GB モデルになると〈152,800円〉と、軽量薄型ノートパソコンが買えるほどの高額プライスになってしまう。とくに iPhone Xs Max の最高額は16万円と、高性能が売りの MacBook Pro より高いことになります。
また、販売価格の高額さの影響か、スマートフォンの販売ランキングは異例な展開になっており〈2018年9月17日~9月23日〉総合ランキングの『トップ3』を iPhone 8 (64GB) が占ています。その内容は、1位:NTTドコモ:Phone 8 (64GB) が25週連続の1位。2位:au の iPhone 8 (64GB) 、3位:ソフトバンク iPhone 8 (64GB) でした。
注目の新型 iPhone Xs, Xs Max が発売されているにもかかわらず、新しい iPhone がトップを獲らなかったことで業界にも衝撃が走っています。
さらに問題なのが、10万円越えの iPhone を大手3社キャリアで分割を組もうとしても分割審査が通らない購入者が多発。そんな理由で、審査落ちキャンセル分による在庫が発生することがあるようです。
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iPhone 新型・従来モデルの価格
iPhone が欲しいけど、iPhone Xs の高過ぎ価格にガッカリしてる購入希望者には、従来モデルの iPhone の購入がオススメ。ちなみに iPhone Xs の前モデル iPhone X は、すでに生産完了してるので市場在庫がなくなりしだい販売終了します。
新型 iPhone Xs が発表された〈2018年9月13日〉に販売継続が決まった従来モデルの販売価格が一斉に値下げされました。値下げされた新価格の iPhone は、いずれも1万~1万1000円の値下げ。
従来モデル iPhone 新価格
参考価格の iPhone 7 (Plus) のストレージ(記憶装置)容量は〈32GB〉、 iPhone 8 (Plus) のストレージ容量は〈64GB〉です。
販売価格(旧価格 → 新価格)すべて税別。
- iPhone 7
- 6万1800円 → 5万800円
- iPhone 7 Plus
- 7万4800円 → 6万4800円
- iPhone 8
- 7万8800円 → 6万7800円
- iPhone 8 Plus
- 8万9800円 → 7万8800円
iPhone Xs 販売価格
新型 iPhone Xs (Max) の値段は以下のとおり。すべて税別。
- iPhone Xs
-
- 64GB
- 112,800円
- 256GB
- 129,800円
- 512GB
- 152,800円
- iPhone Xs Max
-
- 64GB
- 124,800円
- 256GB
- 141,800円
- 512GB
- 164,800円
必要な機能と値段で選ぶ
2018年モデルの iPhone は、今までのシリーズ中で一番高いスマートフォンが、それに見合った性能・機能をもっています。ただ、新しい iPhone が発売されるたびに購入している人は慌てて購入しなくてもいいでしょう。とくに2017年に iPhone X を購入したユーザーは、買い換えるメリットは少ないです。
新型 iPhone Xs は iPhone X のマイナーチェンジモデルです。そのため高い追金に見合った機能・性能差は大きくありません。また、処理速度を数字で表すベンチーマークテストで比べれば、両機の速度差はありますが、普段使用するアプリケーションの作動感は、モニター表示で見る限り差は少ないでしょう。
たしかに iPhone Xs の PV を見てると凄い機能が搭載されていますが、その機能が本当に必要なのか、新機能の使用頻度はどれくらいになるのか考えてから購入に進んだほうが痛い出費にならずにすみます。
iPhone 8 / iPhone Xs 比較
新型 iPhone Xs と2世代前モデル iPhone 8 / 8 Plus の主な仕様比較です。機能の違いは iPhone Xs とだけでなく、iPhone 8 シリーズの中でも背面カメラの装備・機能にも違いがあります。
機種 | iPhone 8 | iPhone 8 Plus | iPhone Xs |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 4.7インチ Retina HDディスプレイ |
5.5インチ Retina HDディスプレイ |
5.8インチ Super Retina HDディスプレイ |
本体サイズ (高さ×幅×厚さ) |
138.4×67.3×7.3 (mm) |
158.4×78.1×7.5 (mm) |
143.6×70.9×7.7 (mm) |
重量 | 148g | 202g | 177g |
認証方式 | Touch ID | Touch ID | Face ID |
CPU | A11 Bionicチップ | A11 Bionicチップ | A12 Bionicチップ |
背面カメラ | シングルカメラ 1200万画素イメージセンサー |
デュアルカメラ 1200万画素イメージセンサー(広角/望遠レンズ) |
デュアルカメラ 1200万画素イメージセンサー(広角/望遠レンズ) |
手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | 光学式デュアル手ぶれ補正 |
フロントカメラ | 700万画素 FaceTime HDカメラ | 700万画素 FaceTime HDカメラ | 700万画素 TrueDepthカメラ |
背面カメラのポートレート写真 | × | ○ | ○ |
フロントカメラのポートレート写真 | × | × | ○ |
ビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影 |
防塵・耐水性能 | 最大水深1メートルで最大30分間 | 最大水深1メートルで最大30分間 | 最大水深2メートルで最大30分間 |
ワイヤレス充電 | ○ | ○ | ○ |
Apple Pay | ○ | ○ | ○ |
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iPhone 8 オススメの理由
では、iPhone Xs より iPhone 8 をすすめる理由を上げていきましょう。
値段が安い
まず、ひとつめは『安い販売価格』です。
新型 iPhone Xs:64GB は〈11万2800円〉とかるく10万円をオーバーしていますが、オススメな iPhone 8:64GB だと〈6万7800円〉と、約4万5千円の差があります。この差は大きいでしょう。
もし「たくさん写真・動画を撮りたい、たくさんの音楽を入れたい!」などで、ストレージ容量を〈256GB〉に増やした価格でも〈8万4800円〉と、iPhone Xs との価格差は〈2万5000円以上〉あります。
高額な iPhone Xs に驚いた人は iPhone 8。さらに安い iPhone 7 も併売されています。
軽い・薄い
新規でスマートフォンをもとめるユーザーなら、できれば筐体の重量は軽いほうがいいし薄いほうがいいでしょう。じつは、新型 iPhone Xs より、従来モデル iPhone 8 のほうが重量は軽く厚さも薄いのです。
- iPhone Xs
-
- サイズ
- 143.6 × 70.9 × 7.7 mm
- 重さ
- 177 g
- iPhone 8
-
- サイズ
- 138.4 × 67.3 × 7.3 mm
- 重さ
- 148 g
ロック解除(Touch ID)
新型 iPhone Xs には、ロック解除、購入時の認証、アプリケーションへのサインインに、画面を覗き込むだけで安全に済ませることができる顔認証システム『Face ID』を搭載しています。これは、iPhone 8 まで搭載されていた指紋認証システム『Touch ID』から置き換えられて搭載されました。
Face ID の「画面を見つめるだけでロック解除される」セキュリティ機能にワクワクするユーザーが多いのも確かですが、人それぞれの使い方によっては Touch ID が便利なこともあります。
まず Face ID の顔認証は、帽子やメガネをしていても正常に個人認識して反応するのですが、マスクをしていると全く顔認識が作動しないため、ロック解除や購入認証のときはマスクを外す必要があります。また、就寝中など暗い部屋でメールやメッセージの内容を確認したくても、光輝く画面にむかって顔認証させる必要があります。また顔認証時に眩しくて目が開かないと認証に失敗することが多々あります。
このような理由もあって、従来の技術である Touch ID ボタンのほうが満足できるユーザーもいるわけです。使い方に慣れてるとホームボタンは便利なものです。
耐水性能
新型 iPhone Xs には、いつも持ち歩くデバイスだから、いろんな環境や天候変化に遭遇したり、思わぬアクシデントに巻き込まれる確率が高いです。そのため、水たまりに落としてしまったり、飲み物をこぼしたり、砂浜でホコリがかぶっても大丈夫な『防沫性能、耐水性能、防塵性能』を備えています。
じつは、このたのもしい機能は iPhone 8 と iPhone 7 でも備えています。
- iPhone 耐水性能
-
- iPhone Xs
- 水深2メートルで最大30分間の耐水性能
- iPhone 8
- 水深1メートルで最大30分間の耐水性能
- iPhone 7
- 水深1メートルで最大30分間の耐水性能
耐水性能で iPhone Xs との違いは、耐えられる水深度の差のみ。なので、iPhone 7 / 8 日常生活で使用する範囲なら全く問題ありません。たとえば、雷雨に濡れながら電話したり、趣味のアウトドアからビーチで遊んだりはもちろん、紅茶やワインを「ドバッ!」とかけてもノープロブレムです。
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ワイヤレス充電
充電パットに iPhone を乗せるだけで充電が可能なワイヤレス充電の規格『Qi(チー)』にも iPhone 8 は対応しています。
ワイヤレス充電は、電源アダプタの W 数や各社の充電器ごとの仕様よって充電時間に差があります。ためしに[mophie / wireless charging base]でワイヤレス充電したばあい、バッテリーを約50%充電するのに〈約1時間10分〉、100%充電するまでに〈約3時間〉が必要でした。
Lightning(ライトニング)ケーブルでする有線充電を[Apple 5W USB 電源アダプタ]でした場合、充電率50%までかかった時間は〈約50分〉、充電率100%までは〈約2時間20分〉でした。
とうぜんながら有線充電のほうが早いです。しかし、充電パットに iPhone をポン!と置くだけで充電ができるのを体験すると止められなくなるかも。
ちなみに iPhone 8 から高速充電にも対応しており[29W USB-C 電源アダプタ]と[USB-C -Lightningケーブル]を購入すれば「30分で最大50%充電」が可能になります。
カメラ(写真)
カメラ機能については、総合的に言えば iPhone Xs との差はいろいろとあります。しかしそれは、カメラ基本的な性能よりも新型 CPU や画像処理エンジンを駆使した画像効果的な機能が多い。
カメラの基本的な差は、iPhone Xs (iPhone 8 Plus との基本装備は同じ) のほうがデュアルカメラや、2倍光学ズームを搭載していること。新機能はおもに人物撮影の画像エフェクト機能が追加されており、撮影後のボケ効果の調整ができる『ポートレートモード』と、視覚的な色合い・表現を変化(向上)させる『ポートレート・ライティング』などです。
iPhone Xs の写真撮影機能で個人的に気にっているのは、逆光撮影などで失われる画像情報を補正する『スマートHDR』です。すぐれた画像処理エンジンによって、通常では白トビや黒ツブレで失われる情報を自然に見えるように再現してくれます。
iPhone 8 のカメラは、日常を切り撮ったスナップ撮影や、旅先の記念撮影などの画質・解像度も十分。逆光撮影補正の『オートHDR』が搭載されており、これら機能をもたないデジカメより逆光撮影での視覚的な再現は向上しています。また、室内・夜間撮影でのブレを防ぐ『光学式手ぶれ補正』も搭載しています。
これらの新しい画像エフェクト機能がどれだけ必要かによって、どちらかの iPhone を選ぶと良いと思います。
カメラ(動画)
iPhone 動画機能は優秀なので、多くのユーザーが気軽に利用しておりスクープ画像が量産されています。ムービー機能は Apple も重視しており積極的に開発している機能の一つです。
iPhone Xs との機能的な差は、ビデオの拡張ダイナミックレンジ(HDR)、ステレオ録音、2倍の光学ズーム、デジタルズーム倍率の4つ。あとはiPhone Xs、iPhone 8 とも性能は一緒です。
共通する動画スペック
- 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps)
- 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps)
- ビデオの光学式手ぶれ補正
- 1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応
- 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ
どちらの iPhone とも、フルハイビジョン撮影はもちろん、4K 動画記録にも対応するため、iPhone 8 を選んでも高画質な動画機能を活かした撮影が可能。
ディスプレイ
ディスプレイは iPhone で一番目立つ部分。Apple は見易さや忠実な色再現にこだわるメーカーなので、これらの構成パーツには高性能な部品を多く投入しています。
機種 | iPhone 8 | iPhone 8 Plus | iPhone Xs |
---|---|---|---|
パネル名称 | Retina HDディスプレイ | Retina HDディスプレイ | Super Retina HDディスプレイ |
画面サイズ | 4.7インチ(対角) | 5.5インチ(対角) | 5.8インチ(対角) |
パネル特長 | IPSテクノロジー搭載 ワイドスクリーンLCD Multi‑Touchディスプレイ |
IPSテクノロジー搭載 ワイドスクリーンLCD Multi‑Touchディスプレイ |
オールスクリーンOLED Multi‑Touchディスプレイ |
HDR ディスプレイ | – | – | 搭載 |
解像度 | 1,334 x 750 px 326 ppi |
1,920 x 1,080 px 401 ppi |
2,436 x 1,125 px 458 ppi |
コントラスト比 | 1,400:1(標準) | 1,300:1(標準) | 1,000,000:1(標準) |
True Toneディスプレイ | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
カラースペース (色空間) |
広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) |
輝度 | 最大輝度625cd/m2(標準) | 最大輝度625cd/m2(標準) | 最大輝度625cd/m2(標準) |
iPhone 8 には高品質の Retina HD ディスプレイが搭載されており、きめ細かくも美しい表示が可能になっています。
ただし、iPhone Xs ではさらに上を行く画質と高解像度を手に入れており、見た目の質感の向上のために、明るいから暗いまでの表示損失を減らすダイナミックレンジ拡大技術(HDR 表示)を投入しています。また、ディスプレイ画面を〈4.7インチ → 5.8インチ〉にした上に、さらに高解像度な[Super Retina HD ディスプレイ]を採用しているため、詳細部分までの表示が可能になっています。
iPhone Xs の高性能ディスプレイは従来ディスプレイと比べると別物な性能ですが、iPhone 8 の値段の安さと引き換えと思えば十二分以上に納得できるでしょう。先ほども述べたように iPhone 8 の画質もかなり綺麗です。どうしても表示領域の広さが気になるなら〈5.5インチ〉ディスプレイ採用の iPhone 8 Plus を選びましょう。iPhone Xs との表示領域の差が小さくなります。
Apple | iPhone 16シリーズ❗️Amazonポイント付与⭐️ |
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最新 iOS 12 対応
iPhone を動かすための最新 OS(オペレーティングシステム)『iOS 12』は iPhone 8 にも対応しており、OS アップデートするだけで iPhone Xs と同じ操作が可能になります。
従来モデルに最新 iOS をアップデートしても作動が遅くなってしまうこともありましたが、iOS 12 ではプログラムを大幅に改良しており、古い機種でも快適に作動するように開発され、新機能も数多く搭載しています。
たとえば、iPhone で撮影した写真の管理をスムーズにする機能や、アニ文字をカスタマイズできる『ミー文字』。スマートフォンの利用時間を集計、グラフで表示する『スクリーンタイム』。Siri 対応のアプリケーションを Siri ショートカットで連携させて作業を素早く処理することが可能。その他の新機能も満載です。
以上のように、2世代前の iPhone 8 でも、十分な優れた性能・機能と高いコストパフォーマンスであることが分かりました。値段が安くて高性能な iPhone を狙っているなら、選択する価値は大いにあります。
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