2018年モデル iPhone Xs、iPhone Xs Max のディスプレイには、高画質・低消費電力の OLED(有機 EL)パネル Super Retina HD が採用されています。パネルサイズは、Xs が5.8インチ、Xs Max が6.5インチ。
- iPhone Ⅺʀ
- 6.1インチ LCD(液晶)Liquid Retina HD
- iPhone Ⅺ
- 5.8インチ OLED(有機EL)Super Retina HD
- iPhone Ⅺ Max
- 6.5インチ OLED(有機EL)Super Retina HD
2019 新型 iPhone のハイエンドモデルとなる次期 Xs シリーズ は、ディスプレイサイズは変更されず、引き続きナローベゼル採用したオールディスプレイのもよう。ただし、一部仕様変更される可能性があるようです。
ディスプレイ仕様
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OLED パネルの特長
2019 新型 iPhone のハイエンドモデルに搭載される Super Retina HD は、Apple が開発したディスプレイの中でも圧倒的な高水準を誇っており、色の再現精度も業界随一とされています。この、有機 EL ディスプレイの特徴(メリット)は3つあります。
- コントラスト比が高い
- 応答速度が速い
- 視野角が広い
- 高いコントラスト比
- iPhone Xs に搭載される Super Retina HD ディスプレイのコントラスト比は〈100万対1〉。コントラスト比とは、ディスプレイ上に表示できる明暗部の差を数値化したもので〈100万対1〉ということは、黒の輝度を1としたばあい、白の輝度が100万倍になります。この比率の差が高ければ、色の違いを表現する範囲が広いため、メリハリのある鮮明な映像になります。
- 速い応答速度
- 液晶ディスプレイは液晶分子の方向を変化させて、バックライトの光の透過率を変化させるという構造上、動きの速い動画表示では遅延が発生するばあいがあります。たとえば、動画で『高速で移動する物体が画面いっぱいに映っている』状況では、まるでモザイクがかかった残像に見えることがあります。有機 EL ディスプレーは応答速度が速いため動画再生に適しています。
- 広い視野角
- VA や TN 方式の液晶パネルでは、ディスプレイを見る方向や角度によって階調が変わったりコントラストが低下する現象が発生します。有機 EL は視野角が広く階調変化やコントラスト低下といった現象が発生しにくいです。スマートフォンやタブレットPCは手持ちが基本なので、画面を見る角度が変わる状況ではメリットは大きいでしょう。
極薄 Y-OCTA パネル
2019年秋リリース予定の新型 iPhone は、現行モデル(2018 iPhone)より薄く軽量化されるようです。スリム化されるのは筐体ではなくディスプレイパネルで、ハイエンド iPhone に搭載される OLED パネルを新技術によって更に薄くします。
この新技術は、韓国の総合家電電子メーカー Samsung Electronics(サムスン電子)が独自開発したディスプレイパネルで『Y-OCTA』と呼ばれています。Y-OCTA とは『タッチ機能内蔵式フレキシブル OLED パネル』のことで、ディスプレイ内にセンサー機能を搭載するエンベデッドタイプ(組込み構造)です。
すでに LCD(液晶)パネルではタッチセンサーの組込み技術は進んでいますが、OLED(有機 EL)パネルではインセルタイプによるエンベデッド化は難しいため Y-OCTA ではオンセルタイプのタッチ機能内蔵型ディスプレイです。
Y-OCTA(タッチ機能内蔵式フレキシブル OLED)は、ディスプレイ内にセンサー機能を搭載することでディスプレイユニットの薄型化・軽量化を実現します。なお、この技術は Samsung のスマートフォン Galaxy S9 / S9+ に採用されており、すでに稼働実績があります。
現行モデルの 2018 iPhone Xs (Max) の有機 EL ディスプレイは、ディスプレイ上に別個のタッチセンサーレイヤーを貼り合わせるアドオンタイプですが、次期モデル 2019 iPhone には有機 EL ディスプレイにタッチセンサーレイヤーを組み込んだエンベデッドタイプを導入するようです。
韓国メディア ET News によると、Apple は 2019 iPhone シリーズに Y-OCTA(タッチ機能内蔵式フレキシブル OLED)テクノロジを採用する計画があるようで、Samsung に専用 Y-OCTA パネルの開発と製造を発注したと伝えています。
ただし、Y-OCTA OLED は高度な生産ラインが必要なうえ現在の技術では供給量に限りがあり、ディスプレイユニット単価も高価です。そのため、このディスプレイを搭載できる 2019 iPhone は、1機種のハイエンドモデルに限られるようです。
少し前の情報では 2019 iPhone のラインナップは3モデルで、現行モデルの筐体を使用すると聞いていますが、この高価な有機 EL パネルを、どのモデルに搭載するのでしょうか?2018 iPhone の販売台数が伸び悩んでいるとの情報もあるため、2019 iPhone のラインナップに変更があるかもしれません。
生産工場からCAD画像リーク
2019 新型 iPhone シリーズの CAD(Computer Aided Design = コンピュータ支援設計)画像が、モバイル機器の記事や情報提供をしているリーク情報サイト /Leaks(スラッシュリーク)に公開されました。
流失した CAD レンダリング画像の iPhone は、iPhone XI、iPhone XI Max、iPhone Ⅺʀ、の3機種。
- iPhone Ⅺ(青)画面:5.8インチ
- iPhone Ⅺ Max(淡青)画面:6.5インチ
- iPhone Ⅺʀ(淡緑)画面:6.1インチ
これらの2019 新型 iPhone のレンダリング画像は、生産工場からもたらされたと述べており、情報が事実であれば新機種のメインカメラのバンプ(盛り上がり)が角丸正方形で、カメラモジュールの構成も iPhone XI、iPhone XI Max は3眼(トリプルレンズ)カメラ、iPhone Ⅺʀ は2眼(デュアルレンズ)カメラとなる。
また、角丸正方形のカメラハウジングとリアパネルの接触部分はシャープではなく凹曲面加工で滑らかになっており、新設計のリアパネルが、どこまでガラスパネルで一体(ワンピース)成型されるのか興味深い。
このメインカメラ関連の情報は、最近 iPhone 関連のアクセサリーケースを製造する業界から、2つの同仕様のリーク情報が寄せられていますが、それら情報の正確である可能性を高めています。
これまでの多くの情報から 2019 新型 iPhone はマイナーチェンジと予測されているため、外観から目立つメインカメラが注目されがちですが、今回のレンダリング画像ではディスプレイ上部に装備されるノッチ(切り欠き)部分も描かれています。
注目なのは、ノッチ領域の広さが現行モデル 2018 iPhone と比べて変更されているように見えない。2019 iPhone シリーズではディスプレイ設計(とくに形状)の変更はしないと予測されており、その仕様を裏付けるようです。
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