オールディスプレイ、常時表示 LTPO パネル、A15 SoC、IBIS 手振れ補正、LiDAR スキャナ、mmWave 5G 通信対応などの新技術搭載が予測。2021年秋に発売濃厚な新型 iPhone 13(12s)シリーズの最新情報を更新。
- 端子・充電:リーク情報
- iPhone 13 ポートレス化の採用
- ポートレス化:リーク情報・アナリスト予測
- MagSafe とは
- 接続端子 充電:関連記事
- 双方向ワイヤレス充電
- ポートレス化の採用と問題
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端子・充電:リーク情報
iPhone 13 ポートレス化の採用
近年 iPhone の新しい接続端子として新規 Smart Connector(スマート コネクター)の搭載が噂されています。
最近のリーク情報の1つに、2020年秋に発売が予測されている iPhone 12 Pro Max らしき CAD データがありました。この CAD データの iPhone はポートレス化が施され「新規 Smart Connector に対応するのではないか?」と情報メディアでは予想が述べられています。
USB-C 移行について
iPhone ポートレス化について、Front Page Tech のテクノロジー系ジャーナリスト Jon Prosser(ジョン プロッサー)氏は、2021年発売の新型 iPhone 13 で採用するだろうと予測している。
また、それまで発売される iPhone は Lightning(ライトニング)コネクタを継続するため、いろいろと噂されている USB-C への移行はないと述べています。
I feel like I shouldn’t have to say this, but no — there’s absolutely not USB-C in iPhone 12.
Apple will go portless before they go USB-C.
— Jon Prosser (@jon_prosser) April 18, 2020
ポートレス iPhone の動画
Mac との同期・データ移動をワイヤレスでおこなうポートレス仕様 iPhone の動画は、米国の Apple 製品リークメディア 9to5Mac が多くのメディア予想やリーク情報をもとに制作。
おそらく、ポートレス化が実現する頃には、Qi(チー)規格ワイヤレス充電に対応するモバイル機器に給電が可能な『双方向ワイヤレス充電』機能も搭載されると予測しています。
ポートレス iPhone の動画『ZONEofTECH は YouTube チャンネル』は以下になります。
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Apple Pencil の対応
Jon Prosser 氏は、iPhone に対応する Apple Pencil についても予測を述べています。
Apple Pencil は Apple が独自開発した iPad 専用のスタイラスペン。
近年発売する iPhone のスクリーンが大型化しているため「次期 iPhone で Apple Pencil に対応するのではないか?」といった噂が続いています。
同氏は、 iPhone 12 Pro Max らしき CAD データについて「おそらく、新規 Smart Connector は充電に対応するものであり、iPhone も開発中のプロトタイプ。iPhone 12 で Apple Pencil はサポートしない。」と Twitter へ投稿しています。
No smart-connector on iPhone 12.
No doubt that it may be on a future prototype — but it’ll be used for charging on a portless iPhone.
Definitely no Apple Pencil support.
— Jon Prosser (@jon_prosser) April 19, 2020
ポートレス化を目指す理由
Apple が Lightning ポートを無くしたい理由に、シンプルとスマートを追求する製品コンセプトがあるのは先に述べた通りですが、他には個人情報保護の観点から廃止したい思惑があります。
これは、重大事件を起こした犯人所有の iPhone 個人情報の取り扱いをめぐって、Apple と警察機関・FBI(米連邦捜査局)とのやりとりがありました。
FBI から犯人所有 iPhone のパスワードを回避するソフトの提供を求められた Apple は、この要請をプライバシーとセキュリティの観点から拒否。しかし、捜査当局は Lightning ポートを利用してハッキングソフトによるデータ抽出を行いました。
このような過去の事例から、Apple は個人情報を徹底的に守るため、現在の iOS では、最後のロック解除から1時間を経過したデバイスについては、接続ケーブルを介したアクセスを許可しない『USB 制限モード』を組み込んでセキュリティの脆弱を回避しています。
そして、さらなる個人情報保護対策として物理的な接続部分を無くす Lightning ポート廃止を Apple は考えています。
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iPhone 13 ポートレス化:リーク情報・アナリスト予測
- 情報のポイント
- 次期 iPhone は USB-C端子へ移行せずポートレス化へ進む
- 次世代 iPhone の同期・充電は完全ワイヤレス化される
- ポートレス iPhone には UWB とは異なる新接続技術を採用
- ワイヤレス同期・充電には MagSafe 技術を利用する可能性
- 完全ワイヤレス化の課題となる充電速度・同期
- 上位モデル iPhone 13 Pro 系のみポートレス化の可能性
UWB とは異なる新接続技術を採用
的中率の高いリーク情報を提供している有没有搞措(@L0vetodream)氏が、独自ルートから入手した新型 iPhone ポートレス化情報によると、データ同期に使用される通信機能には UWB(Ultra Wide Band)とは異なる新開発の通信専用端子が採用されると述べています。
同氏によると、この新しい通信専用端子の搭載ができれば、同期・充電がワイヤレスでおこなえるポートレス iPhone の製品化が可能になるとしている。なお、現行モデルでも利用できている UWB 機能は別の機能で利用すると伝えています。
UWB とは
UWB(Ultra Wide Band = 超広帯域無線システム)は、iPhone などのスマートフォンやモバイル機器で利用できる近距離ナビゲーション技術。
位置検出の精度が高い UWB では誤差が数 cm ほどのナビゲートを実現。近年 iPhone アプリなどで導入が増えている AR(拡張現実)との併用で、店舗内の商品陳列場所に案内したり美術館などで展示品のナビゲーション・解説にも対応できます。
USB-C端子へ移行せずポートレス化へ進む
米国の電子機器情報メディア Tom’s Guide の記者 Henry T. Casey(ヘンリー T ケイシー)氏が、iPhone コネクターとして8年以上採用されている Lightning(ライトニング)端子は、2021 新型 iPhone 13 シリーズから新しい方式へ置き換えが始まるだろうと報じています。
近年のリーク系メディアでは、次世代 iPhone のUSB-C端子への移行を予測する情報が多かったのですが、iPhone 12 シリーズから採用された MagSafe ワイヤレス充電パッドの発売によって、新型 iPhone 13 か次世代モデルで完全ワイヤレス化が実現する可能性があがっています。
なお、TF International Securities に所属し Apple 製品のアナリストとしても信頼できる新製品情報を予測している Ming-Chi Kuo(ミンチークオ)氏は、2019年後半の時点で 新型 iPhone 13 シリーズへの完全ワイヤレス化を予測しています。
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完全ワイヤレス化の課題となる充電速度・同期
MagSafe 充電機能で問題なのが充電速度の遅さで、これは多くの iPhone 12 レビューで指摘されています。
MagSafe ワイヤレス充電パッドによる充電速度は、従来の Qi(チー)規格ワイヤレス充電パッドより速いものの、MagSafe に 15W 電源アダプタを組合わせたワイヤレス充電では、バッテリー充電率50%まで1時間もかかる。なお、有線充電(20W 電源アダプタ)では、バッテリー充電率50%まで要した時間は28分ほど。
さらに、現行の MagSafe 仕様ではデータ転送(同期)ができない重要な課題がのこるため、MagSafe の機能・仕様をアップデートする必要があります。
ポートレス化は iPhone 13 Pro 系のみ
iPhone ポートレス予測:Ming-Chi Kuo 氏
香港 TFI 証券のアナリスト Ming-Chi Kuo(ミンチークオ)氏が投資家へ向けたレポートによると、2021年秋に発売される iPhone 13 シリーズの最上位モデルでは、物理的な接続ポートがなくなり、充電・データ伝送を完全無線でおこなうフルワイヤレス仕様になると予測しています。
Ming-Chi Kuo 氏が予測するポートレス仕様の最上位モデルは、おそらく iPhone 13 Pro Max(仮称)ですが、ほかの iPhone 13 シリーズとは「さらなる差別化がほどこされる」と推測しています。
iPhone ポートレス予測:Jon Prosser 氏
Front Page Tech のテクノロジー系ジャーナリスト Jon Prosser(ジョン プロッサー)氏のYouTubeチャンネル『FRONT PAGE TECH』では、新型 iPhone 13 シリーズのライナップのうち1機種のみポートレス仕様になると予測。
ほかのリーク情報で伝えられているような、Lightning(ライトニング)端子から USB-C への仕様変更はないと述べています。
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MagSafe とは
MagSafe(マグセーフ)は対応する iPhone の背面にくっつけて充電できるワイヤレス充電器。
充電器セットは簡単で、iPhone 12 や iPhone 12 Pro 背面の的確な位置に磁力でピタッと付きます。充電効率は高く、最大15Wのワイヤレス充電ならば短時間でチャージが完了します。なお、iPhone12 mini のみ最大 12W の急速充電(Apple 公式情報)となります。
MagSafe:互換性と機種対応
MagSafe:iPhone 12 の充電について
- iPhone 12 シリーズのみリアパネル磁力で正確な位置へ装着可能
- 正常に接続ができればディスプレイにそれが通知。充電レベルも表示。
- iPhone 12 と専用ケースならケースを装着したまま充電可能。
- MagSafe 対応のレザーケースでも充電によって円形の跡がついてしまう可能性がある。
- シリコンケースにも円形の跡が残ると報告がある
- ウォレットアクセサリは取外して充電する必要がある。
- クレジットカード、交通系ICカードなどを専用ウォレットにカードを入れて充電すると、内蔵チップや磁気ストライプの破損する恐れ
iPhone 12 シリーズ筐体内部にはサークル状のマグネットが組込まれているので、 MagSafe を適正な位置へセットするのが簡単。しかし、注意しなければならない点が二つあります。
MagSafe の特徴として対応ケースを付けたまま急速充電に対応しますが、マグネットによる圧着と充電時の熱の影響で、専用ケースにサークル状の跡がつくと公式に発表があります。また、誤ってウォレットアクセサリに磁気・ICチップカードを入れたまま充電してしまうと書込まれたデータが破損して使用できなくなる可能性が高い。
MagSafe:従来モデルの充電について
- MagSafe は iPhone 8 以降のモデルに互換性があり充電可能
- 従来モデルは磁石による位置合わせができないため、正確な位置にセットする必要がある
MagSafe はワイヤレス充電対応の従来モデル iPhone でも充電可能ですが、磁石によるセットができないため、iPhone と MagSafe が適正位置に合っていないと、フルチャージまで時間がかかったり充電がうまくできません。
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急速充電と電源アダプタ
- MagSafe を使えば 15W(iPhone12 mini のみ最大 12W )の急速充電ができる
- MagSafeには20W USB-C電源アダプタが付属せず別売
- USB-Cコネクタ付きのケーブルが内蔵されているので、例えばMacBook Proからも充電可能
- iPhone 内蔵バッテリーの発熱が高いと、温度が低下するまで充電が自動的に制限される
- 充電効率を良くするため、MagSafe 対応ケースの取外しメッセージが表示される場合もある
- MagSafe で高速充電できるアダプタは、機器の互換プロファイルで対応する必要がある
MagSafe で高速充電をしたいばあいは Apple 製の 20W USB-C電源アダプタが必要。この純正アダプタは MagSafe に付属されないので注意が必要。
通常充電でよければ MacBook などの USB-C コネクタと接続して充電が可能。ただ、MacBook Pro 付属の 96W 電源アダプタに MagSafe を接続しても、最大10Wのワイヤレス充電しか実行されません。これは、電源アダプタと接続機器の間で認識されている Power Delivery(PD)プロファイルに適合していないからと推測されます。
MagSafe 対応 iPhone
MagSafe の充電に対応可能な iPhone と AirPods は以下の機種になります。
型番 | MHXH3AM/A |
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互換性 | iPhoneのモデル iPhone 12 Pro iPhone 12 Pro Max iPhone 12 mini iPhone 12 iPhone 11 Pro iPhone 11 Pro Max iPhone 11 iPhone SE(第2世代) iPhone XS iPhone XS Max iPhone XR iPhone X iPhone 8 iPhone 8 Plus AirPodsのモデル |
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