オールディスプレイ、常時表示 LTPO パネル、A15 SoC、IBIS 手振れ補正、LiDAR スキャナ、mmWave 5G 通信対応などの新技術搭載が予測。2021年秋に発売濃厚な新型 iPhone 13(12s)シリーズの最新情報を更新。
- そのほか機能:リーク情報
- iPhone 13 関連情報:DSCC
- iOS15 に対応する iPhone
- UFS3.1 高速ストレージの採用
- ストレージ容量1TBのラインナップ
- 拡張規格 Wi-Fi 6E 対応の可能性
- バッテリー容量拡大と消費電力低減
- 新設計 SoC:A15 Bionic リーク情報
- 日本販売モデルで 5G ミリ波対応
- 放熱部品ベイパーチャンバーの搭載
- iPhone 13 に M1 SoC は搭載されない
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その他:リーク情報
iPhone 13 関連情報:DSCC
ディスプレイのサプライチェーンを分析している DSCC(Display Supply Chain Consultants)の CEO である Ross Young(ロス ヤング)氏が、次期 iPhone 2021年モデル(iPhone 13)に関する情報を Twitter に投稿。
iPhone 13:ディスプレイ
- iPhone 13:ディスプレイ特長
- iPhone 13 シリーズの全モデルに Y-OCTA パネルを採用
- 120Hz リフレッシュレートディスプレイ搭載モデルがある
- LTPO ディスプレイの採用が iPhone 13 に間に合うか不明
Y-OCTA パネル採用
新型 iPhone 13 シリーズへ採用されるディスプレイとして可能性が高い表示パネルが Y-OCTA(ワイオクタ)です。
Y-OCTA(YOUM on-cell touch AMOLED)は、一般的な OLED(有機 EL)パネル構造の『外装型方式』と違って『内蔵型方式』を採用しています。
これは、表示パネル構造に別途のベースフィルムが無く、封止層の上部に直接タッチセンサーが形成されるため、生産工程の難易度は高くなるのですが、OLED パネルを薄くできるうえに工程コストも削減される効果があります。
表示パネルを薄くすることで、筐体のスリム化や、バッテリー容量の増加が実現するため、新規筐体には欲しい技術です。
120Hzリフレッシュレート機能搭載
新型 iPhone 13 Pro シリーズの表示パネルに『120Hzリフレッシュレート』機能が採用されるかについて Ross Young 氏は「120Hzリフレッシュレートディスプレイを搭載するにはディスプレイの消費電力が重要」と述べています。
LTPO ディスプレイ採用について
『120Hzリフレッシュレート』機能は消費電力が大きいため、より省電力駆動が可能な LTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide = 低温多結晶酸化物)ディスプレイの採用が必要ですが、それには供給体制が不可欠。
新型 iPhone 13 シリーズの LTPO ディスプレイ生産のサプライヤーとして LG Electronics や BOE といった製造企業名もあがっていますが、現時点では不明としています。
なお、iPhone 13 用の LTPO ディスプレイを生産するサプライヤーは、韓国 Samsung Electronics(サムスン 電子)になるだろうと予測。
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iPhone 13:リアカメラ
- iPhone 13:リアカメラ特長
- iPhone 13 mini と iPhone 13 に iPhone 12 Pro Max のセンサー採用
- iPhone 13 mini と iPhone 13 の LiDAR スキャナ搭載は不明
- iPhone13 Pro シリーズのリアカメラはイメージセンサーが大型化
- センサーシフト手ぶれ補正は iPhone13 Pro シリーズのみ
iPhone 13 mini と iPhone 13 に大型センサー
Ross Young 氏の予測情報には、2021 新型 iPhone 13 スタンダードモデルとなる iPhone 13 mini と iPhone 13 のイメージセンサーに、iPhone 12 Pro Max のセンサーが採用されると述べています。
他モデルとの差別化のために採用されているイメージセンサーが、たった1年で普及モデルへ搭載されるというのは、かなり注目していい項目です。
iPhone13 Pro シリーズのセンサー大型化
iPhone 13 普及モデルのイメージセンサーを向上させるため、iPhone13 Pro シリーズでは、より大きいイメージセンサーを搭載すると予測しています。
以前から iPhone 用のイメージセンサーは、高画素化した6400万画素センサーのリーク情報があがっており、大型化したイメージセンサーであれば1画素のセンサー面積が広くなるため、高品質映像・ノイズ対策にも有利です。
センサーシフト式の手ぶれ補正
iPhone 12 Pro シリーズから採用になった、イメージセンサーシフト式の手ぶれ補正機能は Pro シリーズのみ継続採用。
次期 iPhone 13 Pro はイメージセンサーが大型化するため、レンズ光学式とセンサーシフト式を併用する『デュアル手ぶれ補正』機能の採用は無理ですが、いつかは搭載される日が来るのか期待が膨らみます。
iPhone 13:その他
- 情報のポイント
- iPhone 13 Pro シリーズの5Gは、mmW と Sub 6
- iPhone 13 mini と iPhone 13 の5Gは、Sub6
- すべての iPhone 13 シリーズの生体認証は Face ID
5G 対応について
新型 iPhone 13 シリーズの 5G 対応についての条件は iPhone 12 シリーズと同じように、採用する国々によってミリ波・サブ6の適用に差があるようです。日本仕様 iPhone ではミリ波 5G には対応していません。
Face ID
近年、夏・秋に発売されている iPhone のセキュリティシステムは、ユーザーの顔造形をパスワードにした顔認証セキュア Face ID(フェイス アイディ)がおもに採用されています。
Ross Young 氏の予測によると、この流れは iPhone 13 シリーズでも変わらないもよう。一部のリーク情報では、ディスプレイタッチ式の指紋認証セキュア Touch ID(タッチ アイディ)を採用する情報もあります。
ここ数年蔓延の兆しがある新型コロナウイルス感染症によって、マスクをはめる予防方法が確立しており、Face ID の使いにくさが報告されています。この状況が長く続くのであれば、ディスプレイタッチ式やサイドボタン内蔵式の Touch ID が登場するかもしれません。
『iPhone SE3』の詳しい情報はリンク先〔【2021新型】iPhone SE3:リークまとめ〕に掲載しています。
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iOS15 に対応する iPhone
イスラエルのテクノロジー系メディア The Verifier(ベリファイア)が、次期 iOS15 がサポートする iPhone を予測しています。
同メディアの情報では、iOS15 のリリースで iPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus の3機種のサポートが終了予定と述べています。The Verifier は、過去に iOS12 リリース時のアップデート対応機種も正確に予想しており、その信頼性は高い。
以下が iOS15 対応する iPhone。
iOS15 対応 iPhone
iPhone12 Pro Max
iPhone12 Pro
iPhone12 mini
iPhone12
iPhone11
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro Max
iPhone XS
iPhone XS Max
iPhone XR
iPhone X
iPhone8
iPhone8 Plus
iPhone7
iPhone7 Plus
iPhone 6s
iPhone 6s Plus
iPhone SE(第2世代)
iPhone SE〈第1世代〉
iPod touch(第7世代)
サポート終了 iPhone
2021年で次期 iOS15 のサポート終了が予想される iPhone SE〈2016年3月発売〉、iPhone 6s、iPhone 6s Plus は〈2015年9月発売〉は、発売から4年以上のアップデートが継続されたこととなり、ハイテクモバイル機器としては意外と長期間サポートされています。
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UFS3.1 高速ストレージの採用
iPhone に搭載される SoC(チップセット)や RAM(メモリ)は、新製品では毎回大幅なアップデートを受けて進化していますが、それは記憶装置となるストレージも同様です。
2021年に発売が予測される新型 iPhone 13 には、従来パーツよりさらに高速で転送可能なストレージが搭載される可能性が有ります。
iPhone に搭載されるフラッシュストレージは、SanDisk(サンディスク)、TOSHIBA(東芝)、Samsung Electronics(サムスン電子)あたりが主に開発生産を請け負っており、iPhone 開発時に各メーカーの生産量から性能や部品コストによって部品供給元を決定しています。
Samsung 製 eUFS UFS3.1
フラッシュストレージ市場でも各社とも熱い開発競争を繰り広げていますが、そんななか Samsung は、ハイエンドスマートフォン向けに開発した、高速フラッシュストレージ eUFS 3.1 の量産を開始したとアナウンス。
eUFS(embedded Universal Flash Storage)3.1 は、UFS カード規格の最新バージョン。基本的な仕様はバージョン3.0と同一ながらも、パフォーマンスの改善、電力効率の改善、コストカット等のマイナーチェンジがほどこされています。
Samsung 製 eUFS UFS3.1 ストレージチップの容量は 512GB。従来の512GB eUFS 3.0 との比較では「約3倍の書き込み速度を実現している」と発表しています。
eUFS UFS3.1:読み書き速度
新しいストレージチップ eUFS UFS3.1 の読み書き速度は、シーケンシャルな読込みは〈2.1 GB/s〉と従来バージョン eUFS 3.0 と同等ながらも、書込みでは〈1.2 GB/s〉と驚異的な〈1GB〉越えを達成。
eUFS UFS3.0 ストレージを搭載していたスマートフォンでは、データの移動時間に4分以上かかっていたものの、eUFS UFS3.1 では約1分30秒でデータ移動が完了します。
このデータ移動速度は、SATA ベース の PC 向けフラッシュストレージの2倍以上の速度(540 MB/s)を発揮しており、高解像度 8K 動画撮影を行う場合でも、バッファー用メモリの必要性がなくコストダウンに貢献するとしている。
容量別の eUFS UFS3.1 も順次開発
なお Samsung Electronics では 512GB 以外の容量の eUFS UFS3.1 ストレージチップの開発に取り組んでおり、いずれは 256GB と 128GB もラインナップに揃えると述べています。
今回アナウンスされたフラッシュストレージの単価が気になるところですが、Apple は搭載パーツの大量購入によって部品コストを抑えることができる企業なので、2021 新型 iPhone 13 へ採用される可能性は高いでしょう。
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ストレージ容量1TBのラインナップ
- 情報のポイント
- 1TB は iPhone12 シリーズ最大容量の4倍になる
- 8K 動画(5分間)でも340本ほど本体に保存できる
- 価格は iPhone13 Pro で20万円超え
- 1TB ラインナップ入り予想確率は65%ほど
2021 新型 iPhone 13(もしくは iPhone 12s)シリーズに大容量 1TB ストレージが採用される可能性があるようで、著名なリーカーガ Twitter で予想情報を発信しています。
1TBモデルは iPhone 12 / 12 mini の4倍容量
1TB ストレージ搭載の予測情報をアップしたのは、Front Page Tech のテクノロジー系ジャーナリスト Jon Prosser(ジョン プロッサー)氏。
hope y’all are ready for 1TB iphones
— Jon Prosser (@jon_prosser) October 28, 2020
1TB ストレージ容量を現行モデルの最大ストレージ容量と比較すると、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max は〈512GB〉で2倍。iPhone12、iPhone 12 mini は〈256GB〉で4倍となる。
8K ビデオ対応の大容量化
近年発売される高機能スマートフォンの動画機能は、解像度が 4K から 8K にアップグレードされると予想されており、その機能に対応するばあいストレージ容量拡大も必要になってきます。
次期 iPhone への搭載が推測される 8K ビデオ(横7,680ピクセル×縦4,320ピクセル)の解像度は従来動画より情報量が大きく、8K 動画で5分間撮影すると〈3GB〉ほどのデータ量です。現在の最新モデルの最大ストレージ容量は〈512GB〉であるため、5分間の 8K 動画の保存は約170本分ほどになります。
実際には iOS データのほか音楽や各種情報データをストレージに収めるため、iPhone をクリエイティブに利用するユーザーであれば 512GB の容量では思う存分に動画撮影ができない可能性があります。
これが 1TB ストレージになれば、8K 動画の保存は約340本分となり、ハードユーザーからプロユース環境まで余裕がうまれるでしょう。
価格は iPhone13 Pro で20万円超え
ハードユーザーにとって新型 iPhone 13 に容量 1TB ストレージが選択できるのは朗報ですが、そのぶん販売価格のアップチャージについては覚悟が必要でしょう。
中国 ガジェット系メディア Giz China が予想する価格は、iPhone 13 Pro ストレージ容量 1TB モデルであれば販売価格は 2000ドル(1ドル = 105円)と、日本円で約21万円と高額プライス。
iPhone 史上最高価格となる 1TB ストレージモデルは、一般ユーザーが気軽に購入できない高額製品となるようす。
1TBモデルの登場確率は65%
2021 新型 iPhone 13に1TBストレージ容量モデルがラインナップされると予想している Jon Prosser 氏は、この情報の的中確率をパーセントで表し 65% としており、非常に微妙な確率です。
新型コロナウイルス感染症の影響で、生産体制に大きな問題が起こり、とくに2020年は部品供給をするサプライヤーはマイナス収益が多かったでしょう。2021年の生産体制で部品コストがどうなるのか?これらの要因も 1TB モデル登場にからんでくるでしょう。
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拡張規格 Wi-Fi 6E 対応の可能性
2021 新型 iPhone 13 の通信機能に、Wi-Fi 6 の拡張規格である Wi-Fi 6E に対応する可能性があがってきました。
- 情報のポイント
- Wi-Fi規格の2.4GHz帯と5GHz帯に、新たな6GHz帯を追加
- 6GHz帯フルスペックで 4500Mbps 以上の速度
- ワイドバンド化によって80MHz幅で14本、160MHz幅で7本の通信チャネルを追加
- 多台数の同時接続に効率的に対応
- 接続機種のバッテリー消費をおさえる TWT に対応
- 技術的には IEEE 802.11ax と同じで互換性あり
- 5G並みの低遅延は新規格 IEEE 802.11be 待ちとなる
英国の国際金融グループ Barclays(バークレイズ)のアナリスト達が、次期 iPhone 13 の新しい通信機能として Wi-Fi 6E が採用される可能性を予測レポートにアップしました。
Barclays アナリストである Blayne Curtis(ブレイン・カーチス)氏、 Thomas O’Malley(トーマス・オマリー)氏、Tim Long(ティム・ロング)氏らは、複数の Apple サプライヤーから情報を入手。その内容は、無線 LAN チップメーカーの Skyworks が新型 iPhone 13 シリーズへ Wi-Fi 6E チップを供給する可能性があると述べています。
Wi-Fi 6E は 新たな6GHz帯を利用する
Wi-Fi 6E の『E』は Extended(拡張された)を意味する英語からとっています。
Wi-Fi 6E は Wi-Fi 6 の拡張版規格。Wi-Fi 6 までの Wi-Fi 規格は〈2.4GHz帯〉と〈5GHz帯〉でしたが、Wi-Fi 6E では〈6GHz帯〉を新たに追加しました。
6GHz帯フルスペックで 4500Mbps 以上の速度
Wi-Fi規格の第6世代となる Wi-Fi 6E は、従来 Wi-Fi 規格を大幅に上回る速度を発揮。従来の混雑した周波数帯と異なる〈6GHz帯〉の帯域幅拡張によってデータ伝送速度が高速化されます。
さらに、新技術を搭載するハードウェアと併用することで 4500Mbps 以上のデータ伝送速度を実現。大きなデータ量と速い伝送速度が必要となる AR・VR デバイスや、新たなウェアラブルデバイスなどに必須な規格となるでしょう。
さらなるワイドバンド化でトップスピード向上
Wi-Fi 6E では〈6GHz帯〉で二つのチャネル(80MHz 幅チャネル:最大14本、160MHz 幅の超ワイドチャネル:7本)を利用して高速な伝送速度を実現。
これによって、HD(高精細)動画のストリーミングや VR(仮想現実)などのアプリケーションのスムーズなサポートが可能です。
多台数の同時接続に効率的に対応
Wi-Fi 6E デバイスは、従来を上回るチャネルと大きな容量をフル活用することで、非常に多くの Wi-Fi 通信機器が接続される環境にあっても、優れたネットワーク パフォーマンスを提供しつつ数多くのユーザーを同時にサポートする多台数同時接続『OFDMA(直交周波数分割多元接続)』に対応可能。
たとえば、eスポーツに代表されるネットワークゲーム環境に必須要素となる低遅延による速度向上に威力を発揮するため、eスポーツのハードユーザーには非常に頼もしい通信機能となります。
接続機種のバッテリー消費をおさえる TWT に対応
Wi-Fi 6E に採用された新機能が、スマートフォンなどのモバイル機器のバッテリー消費をおさえる TWT(Target Wake Time)という技術。
これは、Wi-Fi 親機から端末へのデータ通信タイミングを調整し、信号受信待機の必要がない時に子機側の通信機能をスリープ状態へ移行させて消費電力をおさえモバイル機器のバッテリーを長持ちさせる。
この機能は、TWT 対応スマートフォンが必要となるため、iPhone 導入モデルの登場が期待されます。
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バッテリー容量拡大と消費電力低減
モバイル機器で重要な要素となるバッテリー駆動時間。iPhone はスマートな製品を目指しており小型軽量の筐体は必須。そんな iPhone を長時間駆動させるため、バッテリー容量の拡大や各種パーツの省電力化の開発がすすむ。
ロジックボード小型化でバッテリー容量拡大
- 情報のポイント
- ロジックボード小型化でバッテリー容量拡大
- 改良版 SoC『A15 Bionic』で消費電力の改善
- 新開発 5G モデム採用で消費電力をおさえる
- 省電力化による iPhone 13 mini の長時間駆動
ロジックボード小型化
TF International Securities に所属し Apple 製品のアナリストとしても信頼できる新製品情報を予測している Ming-Chi Kuo(ミンチークオ)氏が、投資家向けに次期 iPhone 13 シリーズの内臓バッテリー予想仕様レポートを公開。
同氏が予想するバッテリー容量拡大の方法は、ロジックボードの小型化によってバッテリースペースを広げるというもの。また、SIM カードスロットを別体とせず、ロジックボードへ直に SIM カードが差し込める構造にして内部スペースをかせぐ内容があると掲載。
新型 SoC による省電力
ほかには、バッテリー容量増加やスペース確保ではなく消費電力低減によるバッテリー負荷についても予測をひろげている。それは電力消費要素に大きく関わるする SoC です。
2021 新型 iPhone 13 シリーズの SoC には新開発 A15 Bionic が採用される見通しですが、A15 Bionic の設計構造は A14 Bionic に改良をほどこしたプロセスルールとなる。
SoC などの集積回路の製造とプロセスルールは密接な関係にあり、 A14 Bionic 採用プロセス『N5』から A15 Bionic 採用プロセス『N5P』へとプロセスルールが変更。新しい SoC のプロセス条件はマイナーチェンジほどの変更ですが、消費電力の改善率10%、同消費電力での性能向上率は5%と改善がみられる見通し。
新型 5G モデムによる省電力
2021 新型 iPhone 13 シリーズの 5G 通信モデムもアップデートを受け消費電力を抑えるのに貢献すると予想されています。
iPhone 12 シリーズに搭載されている 5G 通信モデムは、Qualcomm(クワルコム)社製の Snapdragon X55 5Gモデムですが、新型 iPhone 13 には 5G モデム第3世代となる Snapdragon X60 5Gモデムへと変更され、消費電力低減に役立つとの見通し。
バッテリー容量拡大の仕様や消費電力削減は、バッテリー駆動の短さで敬遠される iPhone 13 mini の救いの手になりそうです。
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安全にバッテリー容量拡大する特許
- 情報のポイント
- 小さすぎる筐体はLi-ion電池膨張破壊の危険性
- Li-ion電池ケース金属化で破損を防ぐ
- バッテリー膨張時の検知機構
つねに多機能・長時間駆動・小型軽量が次世代 iPhone にも求められていますが、小さい筐体に大きい容量の Li-ion(リチウムイオン)電池を組み込むにはバッテリー自体の膨張・破裂などが起きないよう求められます。しかし、現在の仕様設計では難しい課題も多い。
この問題を解決するため新しい バッテリー仕様を Apple も研究しており、USPTO(米国特許商標庁)へ「バッテリー膨張が検知できる仕組み」となる特許申請し取得しています。
Li-ion 電池は非常にデリケートで、内容物質が酸素に触れると発火する危険性があります。Samsung Galaxy Note 7 で発生したバッテリー不具合では、バッテリーを保護するケースと内部の電極の間に十分なスペースがなかったため、バッテリーの電極が曲がりショートによる膨張で製品破壊が発生。
このように、小型筐体に容量の大きい Li-ion バッテリーを積み込むには製品仕様に気を配る必要があります。
バッテリー容量拡大の特許
Li-ion 電池セルと内臓部品の接触による電池セルの破損を防ぐため、バッテリーセルを金属系素材で包んで保護する仕様。
Li-ion 電池セルが傷つかないようにすれば、電池と内臓部品のすきまを最小限まで詰めることが可能となり、バッテリー容量を拡大が実現。
バッテリー膨張検知の特許
Li-ion 電池セル筐体と内臓部品の構造のあいだに、膨張を検知できるコンデンサーを配置。静電容量をモニタリングによってセルと内臓部品の隙間距離が縮まったと判断して膨張検知するしくみ。
そのほかには、接触や圧力を検出するセンサーを組み込み、バッテリー膨張をモニタリングする特許情報が公開されています。
これらの特許情報を採用した製品化のメドは不明ながらも、小型軽量筐体の長時間バッテリー駆動は、他の Apple 製品にとっても重要な課題。とくに小型筐体を採用する Apple Watch のバッテリー仕様がどのように進化するか期待です。
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バッテリー容量7.4%〜15.3%増加か
Twitter でリーク情報を発信している有没有搞措(@L0vetodream)氏が、ソーシャルメディア Weibo に投稿された新型 iPhone 13 シリーズ(2021年モデル)のバッテリー情報を取り上げている。
リーク情報と思われる新型 iPhone 13 シリーズの搭載バッテリー情報では、新機種となる4モデル全てのバッテリー容量が増加しているのに注目があつまる。
以下、iPhone 13 シリーズのバッテリー容量と従来モデル(iPhone 12 シリーズ)との増加比率。
モデル名 | バッテリー容量 | 従来比 |
---|---|---|
iPhone13 mini | 2,406mAh | 7.4%増 |
iPhone13 | 3,095mAh | 9%増 |
iPhone13 Pro | 3,095mAh | 9%増 |
iPhone13 Pro Max | 4,352mAh | 15.3%増 |
小型筐体の iPhone 13 mini では増加比率はもっとも小さいものの、それ以外の機種では約1割ほどの増加。iPhone13 Pro Max では約15%増と長時間駆動が期待されます。
新型 iPhone 13 シリーズのバッテリー容量増加については、たんに長時間駆動を実現するだけでなく、電力を必要とする高性能ディスプレイ(高リフレッシュレート 120Hz 対応 ProMotion ディスプレイ)搭載のためと、多くのアナリスト・情報メディアは伝えています。
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新設計 SoC:A15 Bionic リーク情報
- 情報のポイント
- A15 Bionic 製造開始は遅くとも2020年5月末までに
- チップ製造プロセスには N5 Plus(N5P)を導入
- 新開発チップは従来チップより10%少ない消費電力
- A15 Bionic は脱獄困難にさらにセキュリティ高く設計
- コロナ要因による半導体不足の影響は無い
A15 Bionic 製造開始は遅くとも2020年5月末までに
台湾のハイテク関連メディア DigiTimes が、2021 新型 iPhone 13 シリーズへ搭載が見込まれる新開発 SoC(System-on-a-chip = システム オン チップ)の製造プロセスや製造開始時期を報じています。
SoC 製造プロセスは N5 Plus
同メディアの情報によると、2021年9月に発売される新型 iPhone 13 シリーズに採用される SoC の製造は、世界最大の半導体製造ファウンドリでもある台湾 TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co)が請け負う。
iPhone 13 シリーズ採用チップ A15 Bionic の製造プロセスには、新しい 5nm プロセス『N5 Plus(N5P)』が導入されるもよう。
N5P は、iPhone 12 シリーズに搭載される A14 Bionic 製造プロセス『N5』の改良版となっており、その性能は消費電力の 10% 低減や、同じ消費電力による作動効率が 5% 向上すると TSMC は発表しています。
また、DigiTimes が得た情報による A15 Bionic の生産は、2021年5月末には開始されると報じている。
A15 Bionic は脱獄困難にさらにセキュリティ高く設計
Apple 製品メディア Appleosophy でリーク情報を発信している McGuire Wood(マクガイア・ウッド)氏が、2021 新型 iPhone 13 シリーズへ搭載が見込まれているチップ Apple A15 Bionic のセキュリティついて Twitter へ発信。
同氏が得た情報によると、iPhone 13 シリーズ搭載 SoC のセキュリティ仕様は、新たな理論設計による強固なセキュリティを備えており、従来仕様でたびたび行われている不正アクセス『ジェイルブレイク(脱獄)』に対応し、その行為をより困難にする開発・試験を多角的な方法で試行していると報じている。
また、iPhone システムを狙っているのは有線接続による脱獄行為だけでなく、ワイヤレス技術を悪用した無線による攻撃も増加しており、次世代モデルのポートレス化をふくめた完全ワイヤレス iPhone 対応を見据え、さらなる高いセキュリティ技術投入の必要性をのべています。
脱獄とは
脱獄(Jailbreak = ジェイルブレイク)とは、iOS システムに掛けられているユーザー利用制限の脆弱性を突いて解除すること。このセキュリティホール突破によって開発者が意図しない方法でソフトウェアを動作が可能となる。ただし、解決できない問題が起きてもメーカー保証適用外になります。
コロナ要因による半導体不足の影響は無い
中国 ガジェット系メディア Giz China が、世界的な半導体の供給不足による 2021 新型 iPhone 13 シリーズの発売時期・延期に関する情報を発信。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な蔓延により半導体部品の製造をおこなうサプライヤーの生産計画に遅延が発生。その影響で、自動車・ゲームや電子部品を搭載する機器へのチップ供給不足が起きています。
新機種 iPhone 13 シリーズにも高密度チップ Apple A15 Bionic が採用されるため、販売時期に影響をあたえる生産計画の遅延が気になるところです。
ただ、同メディアが独自に得た情報によると、新型 iPhone 13 シリーズの発売時期は、世界的な半導体不足の影響は受けないと予測しており、iPhone 13 シリーズの発売は近年にそった9月頃になると報じています。
その理由として、iPhone 専用チップを独占生産している台湾 TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co)では、iPhone 13 シリーズの発売時までに必要な生産個数をすでに確保しているため、量産計画が滞りは起きない報じている。
2020年モデルではコロナ禍の影響で、発売時期の遅延や品薄な状況が起きましたが、2021年は9月頃の発売に期待が持てそう。
また、新型 iPhone 13 シリーズでは新設計の小型ロジックボードが採用されるリーク情報があり、バッテリー容量の拡大に貢献すると言われています。さらに省電力駆動 Apple A15 Bionic と併せることでバッテリー駆動時間の延長に期待です。
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日本販売モデルで 5Gミリ波対応
- 情報のポイント
- 日本発売モデルの 5G ミリ波対応
- 低消費電力 5G モデム Snapdragon X60 の搭載
日本発売モデルの 5G ミリ波対応
Apple サプライチェーンに独自の情報網を持つ TFI 証券の著名アナリスト Ming-Chi Kuo(ミンチークオ)氏が、2021 新型 iPhone 13 シリーズの通信機能について予測レポートを公開。
同氏の予想によると、新型 iPhone 13 シリーズの 5G 通信機能のひとつで、もっとも高速通信を実現する mmWave(ミリ波)5G 通信対応モデルの販売地域が拡大されると見通しをたてている。
現在発売されている iPhone 12 シリーズの米国販売モデルは mmWave 5G 通信に対応済みですが、日本をふくめ欧州地域で発売している iPhone では通信モデムが対応しておらず sub-6GHz(サブ6GHz)のみ対応となっています。
ミリ波(mmWave)
ミリ波 5G(28GHz帯)は、iPhone 12 シリーズから採用された新しく使われる周波数。周波数帯域が高いため大容量データ通信に最適で、通信速度は理論値で最大10Gbps。その反面、通信距離が短く障害物に対する回り込みも苦手。
サブ6GHz(sub-6GHz)
Sub6(3.7GHz帯)は、比較的従来の携帯電話の周波数に近い。通信速度は mmWave 5G に劣るが、障害物への電波の回り込みもよくサービスエリアが広い。通信速度は受信時最大3.9Gbps(理論値)と、Sub-6 だけでもかなり高速な通信を実現する。
この高速通信を実現する mmWave 5G 搭載モデルの地域拡大候補としては、日本、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパの主要国があげられており、予測通りになれば2021年秋から発売する iPhone 13 シリーズより高速通信に対応する。
ミリ波(mmWave)の通信速度
次世代通信となる 5G(mmWave 5G)の通信速度は、理論値で最大10Gbps(将来的には20Gbps)。この速度は、現在多くのスマートフォンで採用されている 4G(LTE)の約10倍高速。
通信速度をデータ通信に例えると、2時間の映画をダウンロードするのに4G(LTE)が30秒かかるとするなら、5Gはたったの3秒で完了する。
低消費電力 5G モデム Snapdragon X60 の搭載
台湾のハイテク関連メディア DigiTimes によると、新型 iPhone 13 シリーズの 5G 通信モデムにQualcomm(クワルコム)製の省電力作動 Snapdragon X60 5G モデムが搭載されると報じています。
iPhone 12 シリーズの 5G 通信モデムには Snapdragon X55 5G モデムが採用されていますが、次期 iPhone 13 シリーズには改良を受けた Snapdragon X60 5G モデムへアップデート。
Snapdragon X60 5G モデムチップの生産は、世界初の 5nm プロセスで製造されるため、高い電気効率を発揮しバッテリーへの負荷を減らす。
通信方式は、sub-6GHz と高速通信に対応する mmWave 5G 機能を搭載。新設計チップは省電力ながらも高速処理・低遅延通信を実現する。
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放熱部品ベイパーチャンバーの搭載
- 情報のポイント
- iPhone 13 Pro 系に超薄型放熱部品の採用
- 120Hz 表示パネル・高性能チップの冷却能力向上に導入
TF International Securities 所属で Apple 製品アナリストとしても信頼できる Ming-Chi Kuo(ミンチークオ)氏が、次期 iPhone 13 に搭載が予想される冷却部品『ベイパーチャンバー』について予測情報を公開。
iPhone 13 Pro 系への採用
同氏が投資家へ向けたレポートに掲載された冷却機能となるベイパーチャンバーは、新型 iPhone 13 Pro 系へ採用される見込みが高いと予測。
ベイパーチャンバーは超薄型放熱部品として発熱要因となるチップセットやモデムチップから発せられる熱を筐体外へ逃がす機能を備える。
次期ハイエンドモデルの iPhone 13 Pro と iPhone 13 Pro Max には、リフレッシュレート 120Hz のディスプレイや mmWave 5G 対応のモデムチップを採用する可能性が高い。これらの部品は Apple A Bionic チップ同様に長時間稼働・高負荷時に発熱で熱くなるため、放熱能力の高いベイパーチャンバー搭載は、システム作動状態の安定化につながるでしょう。
ベイパーチャンバーとは
ベイパーチャンバーは熱伝導性を上げる冷却技術・仕組みの一つで、スマートフォンやカメラ、ゲーム機などの小型・薄型化が求められるチップセットに使用される。データ処理によって生じた熱を高速で移動拡散することで機器の安定したパフォーマンスを確保する役割を果たす。
スマートフォンで採用されたのは、2020年3月発表の Android『ARROWS 5G』。また、Qualcomm『Snapdragon 865 5G Modular Platform』モデムチップにも搭載されている。
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iPhone 13 に M1 SoC は搭載されない
Front Page Tech のテクノロジー系ジャーナリスト Jon Prosser(ジョン プロッサー)氏が、2021 新型 iPhone 13 シリーズに採用されるチップセット Apple M1 について自身の YouTube チャンネルにてコメント。
同氏が得ている独自ルートの情報から判断すると、新機種 iPhone 13
シリーズに Apple M1 が搭載される可能性はないもよう。この情報の発端は、カナダのニュースメディア Screen Rant(スクリーン ラント)が掲載した「iPhone 13 に M1 が搭載される可能性…」とする記事を取り上げたもの。
Jon Prosser 氏は、この記事の内容について iPhone 13 シリーズへの Apple M1 チップ採用を否定。「新型 iPhone 13 には Apple A15 が搭載される」とコメントしている。
新型 iPhone 13 でも他製品と同じ Apple M1 チップが搭載できれば部品コスト的にも有利なのでしょうが、Apple M1 と Apple A15 ではチップの大きさや消費電力に差があるため、改良無しで搭載は難しいでしょう。
参考に Apple M1 と Apple A14 の仕様を比較。
- Apple M1チップのスペック
- クロック周波数:3.1GHz
- コア数:8
- RAM:LPDDR4X-4266, LPDDR5-5500
- L2キャッシュ:16MB
- TDP:15W
- Apple A14 チップのスペック
- クロック周波数:3GHz
- コア数:6
- RAM:LPDDR4X-4266, LPDDR5-5500
- L2キャッシュ:4MB
- TDP:6W
ふたつのチップは同じ Apple SoC なのですが開発コンセプトに違いがあります。
Apple M1 チップ
Apple M1 は、2020年11月10日から Apple 製品に投入された Apple 独自開発 SoC(System-on-a-chip)。長年 Intel 製プロセッサを Mac コンピュータに採用していた Apple でしたが、2020年モデルの一部製品から Apple M1 の採用を始め、今後も搭載製品を増やす計画。
Apple M1 チップは、iPhone や iPad などに採用されている SoC と同種のチップセット。生産は最新技術となる 5nm プロセスを導入して製造。この製造プロセスをパソコン用チップとして採用するのは世界初。
2021年5月現在、Apple M1 チップを搭載している製品は MacBook Air、13インチ MacBook Pro、Mac mini、24インチ iMac、iPad Pro など。
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